夏の朝の成層圏:とりあえず「30億円」を目指そうと思った件

著者の池澤夏樹さんが「高度経済成長への批判」として書いた小説。高度経済成長への批判とは、資本主義の批判にも繋がります。

以前から僕は「資本主義への違和感」を持っており、最近は「稼ぐ意味」が見いだせずにいました。なので2度目の再読をしました。結論として、もう1度、動き出そうと思えました。引用しつつ紹介します。

主人公が無人島に流された後、映画俳優と会います。俳優の言葉が下記。

「わたしがここにいるのは、一時的に都市に厭きたからだ。誰でもそう思う。財力に応じた距離だけ都市を離れてみる。わたしは金がたくさんあるから、遠くここまで来た。すぐに人恋しくなるに決っている。雑踏と騒音、派手な夜と落着かない昼、そういうところへ戻りたくなる。わたしにとってこの島は裏返されたニューヨーク、倒置されたロサンジェルスに過ぎない。人は都市に集まるものだし、人類がその道を逆に辿ることは決してないのだよ」

僕も同じ行動を考えていました。都会を離れてみようかなと。なのでニュージーランド移住を考えてみたり、タイの田舎移住を考えたり。しかし、そんなことをしても「根本的な解決」には繋がらないと確信しました。僕は資本主義に支えられている訳で、それが軸です。主人公の言葉を引用します。

彼は自分を野心のない、どちらかといえばちゃらんぽらんな運命まかせの人間だと思っていたが、そんなことは彼という一本の木の梢の二、三枚の葉の向きにすぎなかった。幹の部分はしっかり制度に守られていた。

僕も自分に対して、ちゃらんぽらんと思っていました。社会のレールなんて、ありません。自由に生きたいと思って、努力しました。そして自由になれました。

金銭的な自由を手に入れたあとに、資本主義への違和感だけが残りました。だから「抜け出したい」とも思ったのですが、不可能だと再確認。僕の「幹」の部分は資本主義に支えられています。下記は映画俳優の言葉です。

「人を不幸にする環境はたしかに存在するが、人を幸福にする環境は存在しない。幸福はいつも減点法ではかられるのだ。環境は減点するかしないかであって、決して点を加えはしない。」

いつの間にか、責任転換をしていました。

自分の問題を「資本主義の問題」にしていました。

完全なる勘違いです。資本主義に支えられつつ、それを批判する。無駄ですよね。人生は自己満だと思っています。ただ生きて死ぬだけ。じゃあ自分の自己満は何か? これを考えた結果、1つ思いました。

自分が挑戦をしつつ、周りの挑戦も応援したい。

このように考えたら、全体の幸福度が上がりそうです。そんなことを思いつつ、フランスの哲学者である「サルトル」の言葉を思い出しました。

人間は自由の刑に処せられている。むしろ、だからこそ、人間は、歴史に参加するべきである。

歴史に参加するかは別として、また動き出します。資本主義に妥協して生きます。

  • 1回目の起業では、3000万円の収益が見えたときに「組織崩壊」しました。僕は全てを失って、0円で会社を去りました。
  • 2回目の起業では、3000万円の収益を目指していたら、3億円を稼げました。ここで満足したのですが、さらに2億円ほど増えました。ビジネスは自動で回る為。
  • しかし、その後にメンタル不調が起こりました。半年ほど休息をして、すべてのビジネスを閉じました。そして現在は復活。

じゃあ、次はどうするか? とりあえず30億円を目指します。粗利で30億。組織は作らずに1人で稼ぎます。今の時代なら可能だと考えます。例を書きます。

例えば「Atomic Habits」という本は「世界で1,500万冊」ほど売れています。本の単価は「2,000円」くらいなので、売上は「300億円」になります。印税率が20%と仮定すると、著者の印税は「60億円」です。

ベストセラー作家だと、これくらいの利益を作れます。そしてベストセラー作家を分析すると、大半はメルマガ配信者です。メルマガを伸ばし、そこから本やサービスを売る。ネット販売の基礎です。

じゃあ、僕の場合はどうするか? 下記がシュミレーションです。

マーケットを日本に限定する場合

  • 1万人の購読者 × 30万円の商品 × 成約率3% = 9千万円
  • 10万人の購読者 × 30万円の商品 × 成約率3% = 9億円
  • 30万人の購読者 × 30万円の商品 × 成約率3% = 27億円

海外マーケットも視野に入れる場合

  • 10万人の購読者 × 10万円の商品 × 成約率3% = 3億円
  • 50万人の購読者 × 10万円の商品 × 成約率3% = 15億円
  • 100万人の購読者 × 10万円の商品 × 成約率3% = 30億円

難しいだろうけど、自己満で目指そうと思います。細かい戦略は見えません。僕はゲームが好きで、お金稼ぎも「ゲーム」だと思っています。30億円のポイントを目指しつつ、ゲームを楽しみます。稼いでも使う予定もないので、寄付とかします。

ゲームが楽しいなら、プレイしますよね?
ビジネスも資本主義も同じと考えました。

無駄に深く考えることを辞めます。ゲームで遊ぶだけ。最後に池澤夏樹さんの書籍である「楽しい終末」から、1つ引用します。

資本主義社会には人を働かせる力があり、社会主義にはそれがなかった。資本主義では人はとりあえず自分のために働く。労働に対する報酬は具体的であり、なおかつ賭博のようである一定の比率で大ヒットが出るしかけが用意されている。

結局の僕は、カジノを楽しんでいるだけです。とはいえ自分が動きつつ発信することで、人生を良くする人を増やしたい。自己満の綺麗事ですが、多少は「関わる人の幸福度が上がるかな」と思うので、このように生きてみます。以上です。

» 夏の朝の成層圏(著:池澤夏樹)


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