【保存版】大麻のメリットとデメリット【研究データで証明します】
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次のような疑問に答えます。
「大麻のメリットとデメリットを、ざっくり知りたい。しかしネットの情報は質がバラバラなので、研究データもセットで知りたいです。なるべく簡潔な文章で教えてください。」
筆者の僕は「タイで大麻ショップ」を経営しており、日常的に大麻を利用します。本記事では「大麻の研究データ」を読み解くだけじゃなく、個人的な体験談も混ぜつつ解説します。
大麻のメリット【救われる人が増えること】
まずは下記の病気に関して、データから解説します。
- うつ病
- てんかん
- 不眠症
うつ病
うつ病で苦しむ人は、世界で「3億人」も存在します [1]。
日本では「170万人」の患者がおり [2]、生涯で「15人に1人」が発症すると言われています [3]。また日本では「SSRI」という抗うつ薬が推奨されますが、この薬の効果は不明確で、かつ「自殺率を高める可能性」が指摘されています [4]。
大麻で「うつ病」が治るのか?
結論としては、まだ充分なデータがありません。
しかし364人を対象にした研究では、参加者の87%が「改善を実感した」と述べています [5]。とはいえ別の研究では「少量の大麻=うつ治療に役立つ」と言いつつも、しかし「大量の大麻の摂取=うつ病を悪化させる」とも言われています [6]。
個人的な体験談
僕はメンタルが弱く、数ヶ月に1回のペースで「うつ病に近づく感覚」があります。自分が「崖の角」に立つ感覚で、同時に「なぜ生きているのか」と考えたりします。そういった時は大麻を使い、休みます。すると回復します。
僕はタイ在住なので「大麻での治療」が可能ですが、日本では不可能です。メンタル治療の選択肢として、大麻は効果的と考えます。このような価値観が広がり、そして研究も進み、社会が変化することを願っています。
てんかん
てんかんに関しては、明確なデータがあります。
イギリスのGW Pharmaceuticals社が「エピディオレックス」という薬を出しており、てんかん治療に効果があります。アメリカのFDA (医薬品のルール決める機関) でも承認されており [7]、日本でも2022年4月から「治験」が始まりました [8]。
この薬は「大麻のCBD成分」をベースに作られており、こういった薬が広まることで、てんかんに苦しむ人が減っていくはずです。しかし日本は世界から遅れをとっており、原因は「大麻=悪である」という価値観だと思います。
不眠症
成人の「30 ~ 40%」が不眠症状に苦しんでいます [9]。日本では「ベンゾジアゼピン系」の睡眠薬が処方され、効果が高いです。しかし副作用として「翌日にも残る眠気、注意力の低下、めまい」があります。
大麻で「不眠症」が治るのか?
まず経験から言えることは、完全に「YES」です。
僕は不眠症に苦しんでおり、寝付きに「3~4時間」を要することがあります。最近は改善してますが、大麻を使うと5分で寝れます。僕の友人は「睡眠トラッカー」を使っており、大麻で「深い眠りを得られる」というデータを得ています。
大麻と不眠症に関する研究データ
1000名を対象にした1年間の実験では、様々な疾患を持つ患者の睡眠が改善しました [10]。別の研究では、大麻に含まれるTHC成分が「睡眠を助ける」という結果が出ています [11]。
大麻は「その他の病気」にも有効です
下記は「ミクリヤ博士」が作成したリストです。
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上記のような疾患に対して、大麻が効くと言われています。
個人的に思うことは、大麻は「漢方」に近いと思っており、薬で治らない疾患に対して、異なる側面から治療できます。以前の僕は「ニキビ」に苦しんでいたのですが、漢方を使うことで改善しました。
病院に行っても「対処療法」しか提案されません。病院の提案は「ニキビが出来る → 薬を塗って治しましょう」です。しかし患者のニーズは「根本から治すこと」だと思います。薬が効かずに苦しむ人も多いはず。大麻の理解が進み、新しい治療方法が広まることが重要だと考えています。
日常生活も向上する
世界保健機関のWHOは、健康を下記のように定義します [12]。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは「身体的・精神的・社会的」に満たされている状態です。病気が無かったとしても、心身ともに満たされていない状態なら、それは健康ではありません。
英語では「well-being (=心身とも満たされた状態) 」という言葉を使います。そして大麻を使うことで、間違いなく「well-being」が満たされます。
大麻で得られる効果
- 「食」への喜びが増える。僕は食事に興味がないですが、大麻を吸ったときだけ、目の前にある料理が「世界一、美味しい」と感じます。幸せです。
- 「音楽」に感動する。大麻を吸いつつ音楽を聞くことで、音や歌詞に感動します。音楽を聞きつつ座っているだけで、心から幸せを感じます。
- 「自然」に感動する。星座を見つけた人は、大麻を吸っていたのかもです。大麻を吸いつつ星を見ることで、宇宙の神秘を感じて感動します。
他にも効果があります。人によっては「大麻を吸う → 筋トレをする → 圧倒的に集中できる」という人もいます。僕も試してみたのですが、自分には合っていませんでした。合う合わないがあるので、自分のスタイルを見つけることが大切です。
大麻のデメリット【7つの問題があります】
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結論から書くと、下記のとおり。
- その①:不安の増加
- その②:肺のダメージ
- その③:大麻への依存
- その④:生産性の低下
- その⑤:短期記憶の低下
- その⑥:心臓発作リスク
- その⑦:青春期での利用
その①:不安の増加
大麻を大量に接種すると、不安が増加します [13]。しかし人によって症状が異なり、僕の場合は不安が減ります。また大麻によって現れる不安感は、日常と紐づいていない場合が多いです。具体的に話します。
普段の僕は「この先も、生活を維持できるのか?」といった不安を持つことが多いですが、大麻を吸うと「呼吸を忘れるのではないか?」といった不安が生まれたりします。謎ですよね。とはいえ適度な大麻の摂取では、不安軽減に繋がるというデータもあります [14]。自分のキャパシティに合う利用量がベストですね。
その②:肺のダメージ
20年に渡って実施された研究があります [15]。
- 結論①:タバコほどの害はない
- 結論②:少量の利用で肺機能が向上する
年間で「30本以下」のジョイント喫煙なら、肺機能は向上します。タバコの場合だと、吸い始めたタイミングから肺が悪化し、癌リスクが高まります。
とはいえ、本研究を担当した博士は「大麻では、ヘビースモーカーのデータが少なかった」と発言しています [16]。タバコの場合はヘビーユーザーが多く、データ量が多かったとのこと。吸い過ぎることで、肺へのダメージがあります。
その③:大麻への依存
大規模な研究結果が、2つあります。
タバコのような依存症 (=吸わないとイライラする) は起こりませんが、大麻依存の場合は「使用量の増加、大麻がないと寝れない」などが起こります [19]。とはいえ物質としての有害性は低く、アルコールやタバコと比較した結果が下記です [20]。
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大麻にも害はありますが、相対的には低めです。依存に関しても、僕の体感値としては低いです。最近は「週末だけ吸う」と決めており、それ以外では吸いません。お酒にハマっている時代は、毎晩のように飲んでました。
その④:生産性の低下
大麻は「一時期な、やる気の低下」を引き起こします [21]。
これは僕も実感しており、だから「大麻の利用量」をコントロールしています。基本的には「週2回」にしており、これ以上だと「モチベ低下」を引き起こします。とはいえ、大麻がモチベ増加させるという主張も多く、判断が難しいです [22]。
僕の考えとしては、大麻を「アロマオイル」と考えたら分かりやすいです。世の中には数多くのアロマオイルが存在しており、効果も様々です。大麻にも様々な品種が存在しており、つまり「大麻=モチベを低下させる」と結論することは、大雑把すぎる可能性が高いです。本来は、さらに細かい分類が必須だと考えます。
その⑤:短期記憶の低下
大麻の利用で「短期記憶」が低下します [23]。
- 次にやろうとする事を忘れる
- 会話の途中で、自分の話を忘れる
驚くかもですが、経験からも事実と言えます。しかし大麻が抜けると戻ります。個人的には大きな問題とは思いません。また「長期記憶への影響」に関しては、基本的には問題ないと言われています。しかしアルコールと同じで、多量の摂取では問題が指摘されているので、適切なコントロールが必要かと思います [24]。
その⑥:心臓発作リスク
大麻を吸ったあとの1時間は、心臓発作のリスクが高まります [25]。その理由は大麻で毛細血管が膨らみ、血流が強くなるためです。とはいえ大半の人には問題ありません。心臓の疾患を抱えている方は、必ず医師へ相談してください。
その⑦:青春期での利用
13歳以下で、過度な利用はオススメしません。
そもそも大麻は成人向けですが、青春期の過度な利用で「脳の発達、注意力の低下、気分の低下」が指摘されています [26]。とはいえ青春期での利用は「そもそも犯罪」なので、つまり「未成年にアルコールを禁止すること」と同じですね。
というわけで以上です。
読んでいただきまして、ありがとうございました😌
[1]: Depressive disorder (depression)
[2]: うつ病・躁うつ病の総患者数
[3]: うつ病を知っていますか(厚生労働省)
[4]: お医者さんがする大麻とCBDの話
[5]: Understanding reasons for drug use amongst young people: A functional perspective
[6]: Biphasic Effects of Cannabinoids in Anxiety Responses: CB1 and GABAB Receptors in the Balance of GABAergic and Glutamatergic Neurotransmission
[7]: FDA Approves First Drug Comprised of an Active Ingredient Derived from Marijuana to Treat Rare, Severe Forms of Epilepsy
[8]: 日本で治験が始まったCBD製剤「エピディオレックス」とは?
[9]: 不眠症(厚生労働省)
[10]: Cannabis, pain, and sleep: lessons from therapeutic clinical trials of Sativex, a cannabis-based medicine
[11]: Biochemical modulation of the sleep-wake cycle: endogenous sleep-inducing factors
[12]: Health and Well-Being - World Health Organization (WHO)
[13]: Cannabis and anxiety: a critical review of the evidence
[14]: Cannabidiol as a Potential Treatment for Anxiety Disorders
[15]: Association Between Marijuana Exposure and Pulmonary Function Over 20 Years
[16]: Marijuana Shown to Be Less Damaging to Lungs Than Tobacco
[17]: Probability and predictors of transition from first use to dependence on nicotine, alcohol, cannabis, and cocaine: Results of the National Epidemiologic Survey on Alcohol and Related Conditions (NESARC)
[18]: Prevalence of Marijuana Use Disorders in the United States Between 2001–2002 and 2012–2013
[19]: Addiction | Health Effects Marijuana | CDC (Centers for Disease Control and Prevention)
[20]: Drug harms in the UK: a multicriteria decision analysis
[21]: Acute and chronic effects of cannabinoids on effort-related decision-making and reward learning: an evaluation of the cannabis ‘amotivational’ hypotheses
[22]: CAN CANNABIS REALLY HELP YOU BE MORE PRODUCTIVE?
[23]: Does cannabis really affect memory? Here’s what research currently says
[24]: Does cannabis really affect memory? Here’s what research currently says
[25]: Access to marijuana is growing, but marijuana benefits and its risks have not been carefully studied.
[26]: Alcohol and Cannabis Use and the Developing Brain
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