世界の一流は「休日」に何をしているのか【週4労働に切り替えました】

本書を読み、働き方を変えました。現在は週4労働です。

このトレンドはヨーロッパでも発生中。以前に「Work Less, Do More」も読みまして「週3労働」をしていました。しかし週3だと少し足りないので、週4にします。

下記にて、印象的だった部分を引用します。

ビル・ゲイツは、1年に2回、仕事から完全に離れて読書やアイデア出し、熟考に没頭する「ThinkWeek」と呼ばれる1週間の休暇を取っています。アマゾンCEOのジェフ・ベゾスは、毎年、数週間の家族旅行を欠かさず、心身と脳のリフレッシュを図っています。宇宙開発企業のスペースXや電気自動車のテスラを率いるイーロン・マスクは、土曜はアイデア出しに集中し、日曜は瞑想や読書に耽っています。

アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、土曜はハイキングに出かけて自然の中で思索に耽ける時間を持ち、日曜は自宅で瞑想をすることによって、内省(自分自身を見つめ直す)の時間を持つことが多かったといいます。

弊社のメンバーには脳神経外科の医師もいますが、脳科学的に見ると、人間の発想力が最も高まるのは、何も考えない時間だといいます。

「世界中の企業に週休3日制を導入する」という目標を掲げ、週休3日でも売り上げが下がらない→株価も下がらない→給料も下がらない……という企業の在り方を追求して、各企業の働き方の改善をサポートしています。自ら目標を実現するために、当社では私を含めてメンバー全員が、「週休3日制」、「週30時間労働」、「オフィスなし」、「専業禁止」(複業必須)、「睡眠7時間以上」を実践して、2017年の創業から8年連続の増益を継続中です。

週4労働の支援をする会社が増収増益なのは素晴らしい。変化のトレンドを感じます。

欧米のビジネスパーソンの休日の過ごし方は、スポーツや趣味を楽しみ、友人や家族との時間を大切にする……といった傾向が見られます。北米では、週末にバーベキュー・パーティーを楽しんだり、家族でキャンプに出かけたりするのが一般的です。ヨーロッパの国々では、サイクリングやハイキングなど、アウトドアのアクティビティが人気を集めています。

彼らは、休日を「何もしない時間」と考えるのではなく、「積極的にエネルギーをチャージする時間」(休養)と「知的エネルギーを蓄える時間」(教養)と位置づけているのです。具体的には、次のような休日を過ごしています。①趣味や好きなことをする。②家族や友人と過ごす。③読書をする。

弊社が日本のビジネスパーソン7659人を対象に実施した調査では、リモートワークの導入によって、平均で「17%」も働く時間が増えています。

土日の休日に仕事のメールやチャットを確認したり、調べものをすることも隠れ残業ですから、現代のビジネスパーソンの労働時間は確実に長くなる傾向にあります。

仕事の忙しさに伴う疲労やストレス、リモートワークによる孤立化などが原因となって、メンタルをやられたり、体調を崩すビジネスパーソンが増えています。

「休みにヨットやスキーをやっているのではない。ヨットやスキーをやるために、働いているんだ」と話すなど、エグゼクティブは仕事よりも休日の楽しみを優先して考えており、ハッキリと「仕事は究極の暇つぶし」と言い切る人もいます。日本企業のエリートが同じことを言ったら、「遊び半分で仕事をしている」と猛烈なバッシングを受けるかもしれませんが、欧米のグローバル企業の場合は、「それはそうだよね」と好意的に受け取れられています。日本と欧米では、休日に対する考え方が根本的に異なるのです。

フランスでは労働者の権利として年間5週間の年次休暇(バカンス)を取らせる義務が雇用主に課せられています。2019年からは、雇用主が従業員に有給休暇を取得させることが義務化され、現時点での消化率は100%となっています。

彼らの行動を観察していると、疲れたら休むのではなく、疲れる前に休むという「温存戦略」を徹底していることがわかりました。

エグゼクティブが土日に出社することは、まずありません。序列が上になればなるほど、休む時間は多くなる傾向があります。

現在の私は、当時の私が知ったら仰天するほどの「多趣味人間」になっています。衝撃のハーレー体験をしたことで、日本に帰ってからオートバイの大型免許を取得して、休日にはハーレーでツーリングを楽しんでいます。トライアスロンを始めて大会に参加したり、日本人選手の活躍を応援するために、イギリスやスペインにサッカー観戦に行くこともあります。日常的には、ロードバイクに乗って近所の道を走ったり、行く先々の土地で書店巡りをすることも、私の大切な趣味となっています。2024年の4月からは、京都芸術大学の3年生となり、二度目の大学生活をスタートさせました。私は京都大学で大学院生を教えていますが、京都芸術大では学生になって、アート学科の映像コースで学んでいます。

弊社が日本企業で著しい成果を出している一流ビジネスパーソン962人に調査したところ、彼らは1年間で平均43・2冊の読書をしていることがわかりました。これに対して、成果が平凡な社員の年間読書量は平均2・4冊ですから、一流社員は一般社員の18倍も読書をしていることになります。

»世界の一流は「休日」に何をしているのか(著:越川慎司)


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