ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー【読書ログ/良書です】

イギリスの社会格差を描いた本。

以前にヨーロッパ旅行をして「ヨーロッパの衰退」に驚きました。その上で本書を読み、これからは完全に「アジアの時代」だと確信しました。

下記に僕のハイライトを掲載します。

「老人はすべてを信じる。中年はすべてを疑う。若者はすべてを知っている」

「いきなり『エンパシーとは何か』とか言われても俺はわからねえぞ。それ、めっちゃディープっていうか、難しくね?で、お前、何て答えを書いたんだ?」 → 「自分で誰かの靴を履いてみること、って書いた」 自分で誰かの靴を履いてみること、というのは英語の定型表現であり、他人の立場に立ってみるという意味だ。日本語にすれば、empathyは「共感」、「感情移入」または「自己移入」と訳されている言葉だが、確かに、誰かの靴を履いてみるというのはすこぶる的確な表現だ。

むかしなら、勉強のできない子はスポーツができるとか、そういうこともあったし、労働者階級の子どもが金持ちになりたいと思ったらサッカー選手か芸能人になるしかない、と言われた時代もあった。だが、いまや親に資本がなければ、子どもが何かに 秀でることは難しい。そのリアリティーが目の前で展開されているのを見ると、なんとも暗い気分になった。

「導く(LEAD) ということは、前から引っ張るということだけではなく、ときには一番後ろに立ち、後部が離れてしまわないように押し上げる(PUSH UP) こと」

» ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (著:ブレイディみかこ)

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