ふたりの証拠:文体は、少年の裸体に似て無駄のない簡潔さ

この作品は「悪童日記」の続編です。

読んでみて思ったこと

この本を読んで思ったことは、やはり「面白い本=読んでて止まらない」です。

この作品を読む際には、別の本も「同時」に読んでいました。 しかし、本作品の方が面白く、別の本はお蔵入りしています。

また、本作の「ふたりの証拠」は、前作よりも「著者の世界観」が強いです。 個性的な登場人物も多く、不思議なストーリーに引き込まれました。

また文体も素晴らしく、翻訳者も素晴らしいです。 この著者の文体は、下記のように表現されています。

少年の裸体に似て無駄のない簡潔さ

ちょっと際どい表現ですが、その通りなんですよね。

装飾がなく、直球である文章。本当に引き込まれます。 前作の「悪童日記」を楽しめたなら、この作品も楽しめるはず。以上です。

» ふたりの証拠 (著:アゴタ クリストフ)

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