デジタル国家の「誕生」に繋がるプロジェクト【OlympusDAO】
こんにちは、マナブです。
まずは、下記の文章をご覧ください。
- デジタル国家の誕生に繋がるプロジェクト
- 現状の利回りは「約8,400%」くらいです
- すでに「約3,000億円」を調達している
- 創業者は匿名で、誰なのか分かりません
- 国家規制することが出来ないプロジェクト
どうでしょう。圧倒的に、、怪しいですよね。
今回は「OlympusDAO」というプロジェクトを紹介します。まだ新しいプロジェクトなのですが、市場から注目されています。
とはいえ、、言うまでもなくリスクの高いプロジェクトです。投資などで関わる際には、しっかりリスクも把握してください。
というわけで、さっそく始めていきます。
※当プロジェクトを理解するには、まずは「ステーブルコインの問題点」を把握しておく必要があります。なので、まずは「前提条件」の解説から始めます。
現状の「ステーブルコイン」の問題点とは【3つ】
まずは代表的なステーブルコインをまとめます。
代表的なステーブルコインのまとめ
- USDT:テザー社が発行するコイン。ドルと価格が連動します。
- USDC:サークル社が発行するコイン。ドルと価格が連動します。
- Dai:Makerという組織が管理するコイン。ドルと価格が連動します。
上記のとおり。では、こういったコインは「どんな問題」を抱えているのか。結論としては、下記のとおりです。
- 問題点①:勝手に「ドルみたいなコイン」を発行していいのか?
- 問題点②:これらの会社が倒産したら、市場が混乱するのでは?
- 問題点③:ドル連動すると、仮想通貨市場もドルに引きづられる
上記のとおりで、順番にサクッと解説します。
問題点①:勝手に「ドルみたいなコイン」を発行していいのか?
ここに関しては、普通に考えたら「NO」ですよね。誰でも勝手に「ドルコイン」を発行できたら、それは国家権力の侵害のはず。
しかし現状の仮想通貨マーケットでは、普通に「ドル系のコイン=ステーブルコイン」が出回っており、この問題はずっと議論されていました。
アメリカでは「規制作り」が進んでいる
最近のアメリカでは「規制作り」が進んでおり、気になる方はググってみてください。なお、人によっては「禁止すれば、それでOKなのでは?」と思うかもですが、そうでもないです。なぜなら仮想通貨マーケットは巨大で、かつ将来性もあります。
アメリカ政府はそれに気付いているので、マーケットを壊さずに、イノベーションも壊さずに、最適な方法を模索している感じだと思います。ここに関しては、時間と共に規制が生まれ、解決するはずです。
問題点②:これらの会社が倒産したら、市場が混乱するのでは?
ここも、大きな問題ですよね。
例えば「USDT」と発行しているテザー社は、以前から「怪しい」と言われています。怪しまれる理由は、裏付け資産です。
要するに「テザー社は、本当に発行済みテザーと、同じ量のドルを持っているのか?」という疑問です。ここはアメリカ政府が調査済みで、結論は「テザー、準備金約7兆円の内訳を公表」の記事にあります。
詳しくは記事を見てほしいのですが、ざっくり解説すると「テザー社は、USDTを発行しつつドルを確保して、そのドルを資産運用しまくっている」という状況です。
なお50%くらいは「企業への直接融資」に使われており、これって「かなり危険」ですよね。融資先が潰れたら、資金は返ってきません。仮にテザー社が倒産したら、仮想通貨マーケットは「大混乱」に陥ると思います。
ここも大きな問題ですが、しかし現状の仮想通貨マーケットでは「ドルコイン=USDT」といった位置づけなので、多くの人が危険性を分かりつつも、USDTを利用しています。これは不健全ですね。
問題点③:ドル連動すると、仮想通貨市場もドルに引きづられる
最後に「ドル連動」に関する問題です。現在のアメリカ政府は「インフレ目標」を設定しています。具体的には「長期的には”2%”を目指す」といった目標で、詳しくは「米FRB、インフレ率2%超えを一時的に容認」をご覧ください。
なお、インフレ目標とは要するに「物価の上昇率を、どれくらいでコントロールするか」といった目標ですよね。それを「2%」に設定するということは、つまり「毎年2%ずつ、物価が上がっていく」ということです。
なお米ドルは世界通貨なので、日本も他人事じゃないです。アメリカの物価が上がっていくなら、日本にもダメージが発生します。
例えばiPhoneを例にするなら、徐々に高くなる訳ですからね。日本円を貯金していたら、相対的に、徐々に2%ずつ、貧乏になるとも考えることができます。
ステーブルコインは、安定していない
こういった視点から考えると、次のような疑問がでてきます。
「ステーブルコインって、別に安定してないじゃん。アメリカ政府がドルをコントロールしていて、インフレするし、これじゃあ価値の保存は出来ないな。」
上記の感じです。どうでしょう。僕も、この理論に賛成です。
つまり多くの人は「ビットコインの利確」に「ステーブルコイン」を使ったりしますが、実際には「ドルで利確する時点で、それじゃあ安定してないね」という話です。
アルゴリズム・ステーブルコインとは
もう少しだけ、ステーブルコインを深堀りします。こに関しては、仮想通貨マーケットで超重要な部分なので、深堀りが大切です。
続いて登場するのが「アルゴリズム・ステーブルコイン」です。具体的には「FEI」や「RAI」といったコインが有名です。仕組みとしては、ざっくり解説すると下記のとおり。
- 1ドルよりも価格が上がったら、持ち主がコインを売ることで利益を出せる
- 1ドルよりも価格が下がったら、運営がコインを焼却することで流通を減らす
超ざっくりの解説です。上記がコインの内部に「プログラミング」されており、自動的に供給量が変化する仕組みです。例えば流通が減っていけば、それだけ希少性が高まり、そして価格が上がるはずですよね。
悲報:FEIというコインは、大暴落した
これは僕も被害者なのですが、、、笑。
FEIというコインが出てきたときに、市場からは大きな注目を集めました。僕も数百万を投資したのですが、結果として大きく損しました。FEIの価格が暴落して、本来は1ドルを保つはずだったのに、、うまく回らなかった訳ですね。
まぁ僕の損は問題ないのですが、こういった感じで「アルゴリズムで安定化を目指す」というコインだと、実は「まだまだ不安定」だったりします。
かつ、アルゴリズムでドルと連動することが出来ても、結局は「アメリカ政府の影響」を受けますよね。ドルがインフレしたら、結局は価値が安定しません。
ここに、救世主が誕生した…!
というわけで、以上が前提条件です。
ここまでステーブルコインを理解している日本人は少ないはずなので、ここまで読んだ方は「知識の優位性」が出ているはずです。もう一度、下記のとおりにまとめます。
- 問題点①:勝手に「ドルみたいなコイン」を発行していいのか? → ダメだと思う。とはいえ、ここはアメリカ政府が頑張って規制を考えています。
- 問題点②:これらの会社が倒産したら、市場が混乱するのでは? → 良くないですね。アルゴリズムで安定化されたら企業には依存しないけど、現状だと上手く稼動していると言えるプロジェクトは存在しません。
- 問題点③:ドル連動すると、仮想通貨市場もドルに引きづられる → ここを解決するステーブルコインは、存在しませんでした。しかし、、、誕生した。
新しい救世主:OlympusDAO(=オリンパス・ダオ)とは
というわけで、ここからが本題です。上記の「3つの問題」を解決するプロジェクトが出てきました。
しかし言うまでもなくですが、まだまだ新しいプロジェクトです。大失敗する可能性も高いので、投資はオススメしません。僕は少額だけ入れていますが、これは学習の為です。捨て金として入れています。
質問:あなたは、国家を信頼しますか?
今回紹介する「OlympusDAO」というプロジェクトは、皆さんに次のような質問を投げかけています。
- 選択肢①:国家を信頼する
- 選択肢②:コードを信頼する
上記のとおり。国家は不透明だし、政府の汚職もあります。
しかしコードが「法律」をつくる世界なら、そこに不正は発生しません。なぜならコードは全員に公開されており、汚職があれば誰かが発見できます。
かつコインを買うことで、誰でも「プロジェクト内の投票」にも参加できます。つまり全員に「投票権」があるということ。
このプロジェクトについて、解説をしてきます。デジタル国家は、果たして誕生するのか。
OlympusDAOとは【デジタル国家は、誕生するのか】
まずは簡易的な解説から進めます。
ステーブルコインのプロジェクトです
まず「OlympusDAO(=オリンパス・ダオ)」は、ステーブルコインを発行するプロジェクトです。要するに分野としては、先ほどに紹介した「USDT、USDC、Dai」といったコインと同じです。
しかし、価格安定を目指していない
ここを読むと「え?」という感じですよね。ステーブルコインを目指しているのに、現状は「ステーブル(=安定)」を目指していません。というか、めちゃくちゃ値上がりしています。
上記のとおりで、恐ろしいほどの上昇。果たして、これはどういった意味なのか。ここに関して、日本で最も分かりやすく、解説していこうと思います。
まずは、裏付け資産について
OlympusDAOには、裏付け資産があります。USDT社は、米ドルを持っていますよね。1ドルを調達したら、1USDTを発行しています。
そしてOlympusDAOに関しては、これを「Dai」で実行しています。要するに「1Dai」を獲得したら、OlympusDAOは「1OHM」を発行します。
OHMは、OlympusDAOが発行するコインです。つまり「1Dai=1ドル」であり、「1Daiによって、1OHM」が発行される感じです。
しかし「1Dai=1ドル=1OHM」ではありません。え? 意味わからん、、という感じですよね。ここの仕組みに関して、さらに深掘りして解説します。
価格に関しては、市場に任せる
OlympusDAOの考え方について、公式から引用します。
»Each OHM is backed by 1 DAI, not pegged to it. Because the treasury backs every OHM with at least 1 DAI.
(OHMは1Daiに裏付けられていますが、価格が連動している訳ではありません。少なくとも、1OHMは1Daiで裏付けられているだけです。)
»The protocol would buy back and burn OHM when it trades below 1 DAI. This has the effect of pushing OHM price back up to 1 DAI.
(OHMが1Dai以下の価格になったら、オリンパスがOHMを買い戻して焼却します。すると供給量が減るので、価格は1Daiに近づいていきます。)
»OHM could always trade above 1 DAI because there is no upper limit imposed by the protocol. Think pegged == 1, while backed >= 1.
(つまり、OHMの”最低価格”は”1Dai”ということです。現状はOHMが1Dai以上で取引されていますが、これは購入者から期待されている為です。とはいえ、最終的な価格は分かりません。市場が決めることです。)
どうでしょうか。これって凄くないですか?
要するに、今までのステーブルコインのプロジェクトでは、基本的に「1ドルに連動させる」という目標を持っていました。
しかしドルに連動すると、それはそれで、問題がありますよね。最初のチャプターで解説したとおりですが、ドルの影響を受けすぎる為です。
そこでOlympusDAOは「そうか、別にドル連動させなくても、下限の価格だけ担保したらいいのか」という発想を持った訳です。凄いですよね。天才ですね。
このプロジェクトが実現したら、ある意味で「デジタル国家の誕生」にも繋がる可能性がありますよね。驚きます。
現状のOHMは、かなり割高です
OMH(=OlympusDAOが発行するコイン)の現在の価格は「約900ドル」です。
しかし、このOHMは「1Dai=1OHM」で発行されています。なので現状だと、買った瞬間に「800ドルのマイナス」とも考えることができます。
ぶっちゃけ現時点での購入はオススメしませんが、購入者のモチベーションとしては、将来的な値上がりですかね。OlympusDAOのプロジェクトが大成功したら、OHMの価格は高まっていくかもです。未来は分かりませんが、可能性はあります。
僕は「約100万円」くらいを購入済み
現状のOHMは割高ですが、僕は買いました。
しかしOHMをそのまま買っても損する可能性が大きいので、Bondingという方法を使って購入しています。詳しくは次のチャプターで解説しますが、要するに「割引販売」という感じです。
Bondingの仕組みについて、ざっくり解説
僕はイーサをOlympusDAOに渡しており、その代わりに「割引を受けつつ、OHMを獲得」しました。
なぜ、この方法だと割引になるのか? その理由は「OlympusDAOが、イーサの資金調達に繋がるから」です。
僕がイーサを渡したことで、OlympusDAOの貯金が増えていますよね。そしてOlympusDAOは、イーサという「世の中から信頼されているコイン」を獲得できます。こういった状況を作り出せるので、OlympusDAOは資金提供者に対して、割引でOHMを渡しています。
現状は、資金の拡大を目指している
OlympusDAOの運営によると、現状だと「価格の安定化は、そこまで目指していない」とのことです。
現状は「資金の拡大」を目指しており、資金が拡大することで、運用できる資産が増えますよね。するとOlympusDAOの収益が貯まっていき、より安定したプロジェクトになるイメージです。
なお、現状はもの凄い勢いで成長しており、ステーブルコインのプロジェクトでは「第5位」に位置します。
- 1位:USDT(時価総額:719億ドル)
- 2位:USDC(時価総額:342億ドル)
- 3位:BUSD(時価総額:136億ドル)
- 4位:Dai(時価総額:64億ドル)
- 5位:OHM(時価総額:31億ドル)
上記は「2021年11月7日」現在のデータです。
数字は変動しますので、詳しくは各自でググってみてください。なお、OlympusDAOのリリース日は「2021年の3月」なので、まだ8ヶ月くらいしか経過していません。もの凄い速度です。
ステーブルコインの問題解決について
第1チャプターで話した内容を、下記のとおりに再掲します。
ステーブルコインが抱える問題
- 問題点①:勝手に「ドルみたいなコイン」を発行していいのか?
- 問題点②:これらの会社が倒産したら、市場が混乱するのでは?
- 問題点③:ドル連動すると、仮想通貨市場もドルに引きづられる
上記の問題がありますが、OlympusDAOは解決する可能性があります。具体的には、下記のとおりです。
- 問題点①:勝手に「ドルみたいなコイン」を発行していいのか? → ドルじゃない
- 問題点②:これらの会社が倒産したら、市場が混乱するのでは? → 会社じゃない
- 問題点③:ドル連動すると、仮想通貨市場もドルに引きづられる → 連動しない
上記のとおり。問題点②の補足をすると、OlympusDAOは「DAO」という組織が運営しています。中央集権じゃないので、倒産などもありません。なお、DAOの仕組みを理解したい方は、僕の「過去の記事」を読むと分かりやすいはずです。
というわけで、以上が「簡易的な説明」です。もっと具体的に知りたい方向けに、次のチャプターからは「さらなる深堀り」をしていきます。
※ここから先は、さらに上級者向けです。ここまでの内容理解が難しい場合は、いったん記事の最初に戻り、再読をオススメします。めちゃくちゃ頑張りたい方は、この先もご覧くださいませ。
OlympusDAOの詳細【資金調達・流動性・リスクなど】
ここからは難易度が高まります。まだ「DeFi」を理解していない人だと、ついてこれないはずです。参考までに、初心者向けの動画も貼っておきます。
»参考:【初心者向け】DeFiの始め方、完全セミナー【知識ゼロでも理解できる】
上記を理解している前提で、話を進めていきます。
ここの話は、現状の仮想通貨マーケットでの「最先端」だと思います。理解することで、知識的に優位になれるはずなので、頑張っていきましょう。僕も理解するまでに、めちゃくちゃ苦しみました。
基本的な機能は、2つあります
システムはシンプルで、機能は下記の2つだけです。
- ステーキング(=定期預金)
- ボンディング(=割引購入)
上記のとおり。順番に深堀りしつつ、みていきます。
ステーキング(=定期預金)
ステーキングとは、その名の通りです。OHMコインをステーキング(=賭ける)することで、利回りを得ることができます。
現状だと「8,000%」という狂った利回りですが、とはいえ価格も上下するので、あまり意味はないです。OHMの価格が安定してきたら、本来の利回りが見えてくるかもです。とはいえ現状はスタート段階のプロジェクトなので、変動が激しいです。
※注意:利回りが高いからといって、お金を突っ込むのは良くないです。OHMが暴落したら、結局は意味ないですからね。落ち着きが大切です。
ボンディング(=割引購入)
こちらの機能は、僕が利用しました。論より証拠ということで、下記がスクリーンショットです。
赤枠をみると分かりますが、下記のような情報が記載されています。
- Claimable(=受け取り可能なOHMの量)
- Pending(=まだ受け取れないOHMの量)
- Fully Vested(=完了までの時間)
上記の通りで、要するに「イーサなどをOlympusDAOに売ることで、その対価としてOHMを獲得できる」ということです。取引所でOHMを買うよりも、すこし割引で購入できます。
またOHMの取得には、待機時間が必須です。5日間を待つことで、すべてのOHMを取得できます。僕は2ETHを投下しました。そしたら翌日に「OHMが10%くらい下落」していたので、超ハイリスクですよね。
既存のDeFiの問題点について
続いては、いったん「前提知識」を解説します。既存DeFiの問題点です。
OlympusDAOは革新的なプロジェクトですが、既存のDeFiプロダクトとは異なる特徴があります。例えばUniSwapと比較をしつつ、解説していきます。
UniSwapの運営は、たぶんシンドい
UniSwapはDeFiの王者的な位置ですが、しかし大変なはず。
というのも、DeFiでは簡単にお金を移動できるので、UniSwapの利回りが下がっていたら、多くの人は資金を移動します。するとUniSwap内の資金が減っていき、取引所としての価値も下がってしまいます。
流動性マイニングの解説
こういった状況を減らすためにも、UniSwapは「ガバナンストークン」を配布しています。具体的には「UNI」というコインですが、これを持っていると投票券になりつつ、同時に「換金」もできます。
UniSwapに流動性を投下して、その対価として「流動性の手数料+ガバナンストークン」を得ている訳ですね。これが「流動性マイニング」と呼ばれています。
流動性マイニングの問題点とは
流動性マイニングは、一見すると素晴らしいです。なぜなら、流動性を提供する人がモリモリ稼げるからですね。
しかし別の見方をすると、ある意味でUniSwapは「お客さんを繋ぎ止めるために、自身のトークンを垂れ流している」とも言えます。UniSwapは自分たちで「UNI」を持っている方が、資金が貯まる訳ですよね。これは、ちょい不健全かもです。
※補足:正確には、現在のUniswapは「流動性マイニングを停止」しています。こういった背景により、後から登場したDeFi (例:SushiSwap) などに流動性を奪われているという状況が起こっています。
OlympusDAOは、流動性を持っている
UniSwapは、ある意味で「自分の血を流しつつ、ユーザーを繋ぎとめている」という状況です。しかしOlympusDAOは、どうでしょう。下記をご覧ください。
上記は「OlympusDAOの、ボンディングのページ」ですが、赤枠に注目です。英語で「○○ - 〇〇 LP」と書かれていますよね。LPとは「Liquidity Provider」のことで、これは「流動性の提供者」です。
つまりOlympusDAOは、ボンディングの仕組み使いつつ、外部から「流動性を買い取ってる」ということです。なので、自分達で流動性を持つことができます。ここは、ちょい理解が難しいかもです。
とりあえず理解がシンドい人は、OlympusDAOは「独自で流動性を生み出せる仕組みを持っている」と理解したらOKです。この仕組みにより、UniSwapのように「血を流しつつ、ユーザーを繋ぎ止める」といった行動が不要になります。つまり、健全ですよね。
※補足 : 「○○ - 〇〇 LP」のボンディングの他に、例えば「ETHのボンディング」もあります。僕はこちらを利用しましたが、これの場合は「シンプルな資金調達」を意味しています。ETHを獲得し、OlympusDAOが貯金し、国庫を充実させていく訳ですね。
OlympusDAOのリスクとは
ぶっちゃけ、リスクは大量にあります。ざっくり書き出します。
- リスク①:コードのバグ
- リスク②:資金の持ち逃げ
- リスク③:政府からの規制
- リスク④:バンクラン発生
- リスク⑤:ブラックスワン
上記のとおりで、サクッと見ていきましょう。
リスク①:コードのバグ
ここに関しては、説明不要ですね。
OlympusDAOは新しいプロジェクトなので、コードにバグがあるかもです。そしてハッカーに狙われて、資金を奪われる可能性があります。
リスク②:資金の持ち逃げ
続いては、通称「ラグプル」です。ラグプルとは、運営者が資金を持ち逃げすることです。これはDeFiにておいて、たまに発生します。
とはいえOlympusDAOに関しては、ラグプルの可能性が低いかなと思います。というのも、ラグプル的なプロジェクトは、だいたいは他のプロジェクトの「コードのコピペ」でリリースされる場合が多いためです。OlympusDAOには技術力があります。
リスク③:政府からの規制
ここも避けて通れないですね。OlympusDAOは「ネット上に、中央銀行」を作ろうとしているプロジェクトです。
中央銀行が完成してしまったら、そのまま「デジタル国家」も生まれる可能性があります。そうなってくると、間違いなく政府は規制しますよね。OlympusDAOが成功するほどに、規制リスクが高まっていくはずです。
リスク④:バンクラン発生
バンクランとは、お客さんが「一斉に資金を引き出すこと」です。
例えば日本の銀行でも同じですが、預金者が一斉に資金を引き出したら、銀行は潰れます。なぜなら銀行は預金者のお金を外部に貸し出して、それで儲けているからですね。
この状況がOHMに起こったらどうなるか。つまり「OHM保有者が、一斉にOHMを売る」という状況です。
ここは起こってみないと分からないですが、論理的には「問題ない」とも言えます。なぜなら、OlympusDAOは「1OHMの価値は、1Dai以上」なので、つまり「1OHM=0.5ドル」なら、お買い得になる訳ですよね。
そしてOlympusDAOの本体が、最後の買い手になるはずです。論理的にはこのように考えることができますが、未来はわかりません。
リスク⑤:ブラックスワン
最後にブラックスワンです。ブラックスワンは金融用語で、誰も予想できないこと、を意味します。
日本を例にするなら、原発のメルトダウンですかね。
昔の日本は「原発安全説」がありましたが、しかし東日本大震災が起こりました。これがブラックスワンですね。震災をキッカケに原発が崩壊したので、言うまでもなく、仮想通貨の領域でもあり得る話です。
補足:Twitterではミームが発生
海外のTwitterでは「(3, 3)」というミームが発生しています。
ミームとは、要するに「ネット界の流行り言葉」です。日本を例にするなら、例えば「いくで。やるで。リップル買い増しや」といった言葉ですかね。
【年末リップル100達成】
— 🇯🇵100OKUENPLAYER🍎NFT ART 個展会場 (@100OKUENPLAYER) December 21, 2017
ありがとうや。リップル。そして。絆全民。感謝や。わしらが最終最強無敵の勝ち組や。いくで。やるで。リップル買い増しや。《絆》《涙》 pic.twitter.com/PXRa9w4IxP
上記は2017年の仮想通貨バブルのときに、めちゃくちゃ流行ってました笑。こういったミームの「OlympusDAOバージョン」が「(3, 3)」な訳ですね。下記が参考です。
GM. My first (3,3). Officially an Ohmie with $Ohm and the new banking system.
— Co(f,f)ee On The Blockchain (@TheCoffeeBlock) November 1, 2021
(☕️,☕️) pic.twitter.com/qhiC1L1cbu
上記には2つの用語があり、1つ目は「GM = Good Morning」です。そして2つ目が「(3, 3)」ですね。普通の人からしたら、意味不明すぎる世界ですよね笑。
✓(3, 3)とは、要するに「ガチホせよ」です
OlympusDAOはゲーム理論で成り立っており、具体的には下記のとおり。
英語で分かりづらいかもですが、要するに「OlympusDAOに参加する人は、9パターンの行動様式に分かれる」ということです。
左上が「(3, 3)」で、要するに「ガチホ」ですね。みんなでガチホしたら、みんなで儲かれます。
その一方で右下だと「(-3, -3)」ですね。みんなが売ると、価値が下がっていきます。なので、みんなで損するということです。
つまりTwitter界では「(3, 3)」のミームを通して、みんなで「ガチホしようぜ」という言葉が広まっている感じですね。日本風にいうなら「いくで。やるで。OHMガチホや」ですね。
最後に:OHM運用は「Fuse」でも可能です
というわけで、そろそろ終わりにします。ここまで読んでいただき、ありがとうございます。最後に、ちょろっと上級者向けの話です。
Rari Capitalに「専用プール」がある
まずは下記画像をご覧ください。
上記は「Rari Capital」の「Fuseプール」ですが、ここで「sOHM」を運用できます。要するに「公式サイトでOHMのステーキング」をして、そこで獲得した「預り証(=sOHM)」をFuseプールで運用できます。
公式でのステーキングAPYが「約8,000%」で、FuseでもAPYが「約8,000%」です。もはや、意味不明な数字になってますね。僕は全て、突っ込みました。
※補足:Rari Capitalの基礎が分からない方は「過去の記事 (※DeFiで注目しているプロジェクトについての部分)」をご覧ください。
まとめ:情報ソースを全て記載します
というわけで、お疲れさまです。
ここまで読んだ方は、果たして「何パーセント」なのか。当サイトの記事は「僕がガチで学んでいること」のアウトプットなので、多少はレベルが高いと思います。
日本語でググっても、間違いなく「情報はゼロ」です。だからこそ、発信する価値があるとも思っていますが、今回の内容は特に難しかったはず。
僕自身が、ざっくり3日くらいかけて、超必死こいて調べて、移動中も頭で思考して、そこから噛み砕き、文章にしました。
というわけで今回は以上なので、最後に「有益な情報ソース」だけまとめておきます。この他にも大量に記事を読んでいますが、わかりやすい記事だけをピックアップしています。
というわけで、以上となります。
引き続き、コツコツ学習していきましょう(`・ω・´)ゞ
※PS:普段の思考やビジネス戦略は「積み上げメルマガ」から発信しています。