NFTを安全に「保管&購入」する方法【基礎から応用まで解説します】
こんにちは、マナブです。
本日は「NFTの保管方法」を解説します。
本記事で学べる内容
- NFTを安全に「保管」する方法
- NFTを安全に「購入」する方法
基礎ですが、めちゃくちゃ重要です。
NFTを触るなら、完全に理解すべき内容です。
NFTを安全に「保管」する方法
結論は「Ledger Nano S」がオススメです。
※注意点①:Ledger Nano Sのリンクは「アフィリエイトリンク」です。しかしステマじゃなく、僕も購入しており、信頼する商品です。ご理解くださいませ。
※注意点②:仮に「Ledger Nano S」を買ったとしても、使いこなすには知識が必須です。知識ゼロだと、ハッキングされるリスクが高まります。記事を読み、知識を学んでください。
まずは「ウォレットの基本」を理解する
大前提として、ウォレットには下記の種類があります。
- ホットウォレット → 利便性:高 / 安全性:低
- コールドウォレット → 利便性:低 / 安全性:高
上記のとおり。そして、下記を頭でイメージしたらOKです。
- ホットウォレット → 財布
- コールドウォレット → 銀行預金
上記だと、簡単にイメージが湧きますよね。具体例は下記です。
- ホットウォレット → メタマスク、取引所のウォレット
- コールドウォレット → Ledgerウォレット、TREZORウォレット
以上が基本です。これで「ざっくりの理解」が出来ますよね。その上で、もう少しだけ深堀りして解説していきます。
ホットウォレット vs コールドウォレット
それぞれの概要を、下記にまとめました。
ホットウォレットとは
- 仮想通貨をオンラインで保管する
- ネット環境があれば、どこでも使える
- 便利だけど、セキュリティが低下します
コールドウォレットとは
- 仮想通貨をオフラインで保管する
- ネットから隔離されており、安全です
- 不便だけど、セキュリティが向上します
要するに、ウォレットが「オンラインに繋がっている or 繋がっていない」という点が重要です。例えば「メタマスク」というウォレットは「オンラインに繋がっているウォレット」なので、便利ですがセキュリティは下がります。
補足:コインチェック社のハッキング事件
覚えている人も多いと思いますが、2018年に「コインチェック社のハッキング事件」が起こりました。当時は「約500億円」が盗まれていますが、その原因は「ホットウォレット」にあります。
当時のコインチェック社は、あまりにも多くのコインを、ホットウォレットで管理していました。なのでハッカーに狙われた際に、多額の資金が流出した訳です。
仮にコインチェック社が「コールドウォレット」を活用していたら、被害は減ったはずです。正確には、当時のコインチェック社はコールドウォレットも使っていました。しかし、ホットウォレットで管理するコイン量が多すぎた訳です。
メタマスクだと、なにが問題なのか?
結論は「秘密鍵の保管場所」です。
まず前提知識として、仮想通貨をウォレットで保管する際には、必ず「秘密鍵=シークレットキー」が必須です。秘密鍵でウォレットを認証することによって、コインを動かす「権限」を得ることができます。
メタマスクを使う際にも、皆さんは「秘密鍵」を保管していますよね? 下記の画面をご覧ください。
上記の画像では、僕の「秘密鍵」を公開しております。しかし、この行為は「厳禁」です。このように秘密鍵を公開してしまうと、誰でも資産を盗めます。
なので、この記事を読む皆さんは「僕のウォレットのハッキング」が可能です。とはいえ、僕が公開したウォレットには、残高がゼロです。あくまで分かりやすさのために、公開しました。
メタマスク = 秘密鍵をブラウザで保存する
メタマスクの場合は、ウォレットの認証情報が「ブラウザ」に保存されます。つまり、仮に誰かが「あなたのブラウザの遠隔操作」が可能だったら、その瞬間に「資産がハッキング」されます。
なお、メタマスクには「ロック解除用のパスワード」が設定されていますが (皆さんがメタマスクを使う際に、パスワード入力しますよね)、こういったパスワードもハックされる可能性があります。
パソコンにウイルスを仕込まれて、そこで「入力データのハッキング」をされたら、メタマスクのパスワードを抜かれますよね。こういったことを考えると、メタマスクに資産を保管するのは危険です。
補足:メタマスク開発者のコメントも掲載
僕はセキュリティの専門家じゃないので、僕のコメントだけだと信頼性が低いです。なので補足として、メタマスク開発者のコメントを記載します。
I absolutely recommend storing value off-line as much as possible. When I use MetaMask to exchange some value, I try to transfer that value back to a "colder" wallet soon. If I don't, I accept that there's a risk involved.
資産を保管する際は、オフラインを推奨します。メタマスクは「資産の交換」には便利ですが、しかし「資産の保管用」ではありません。メタマスクで取引をしたら、その後に「コールドウォレット=ネットに繋がっていないウォレット」に資産を移動しましょう。
上記のとおり。メタマスク開発者すらも、コールドウォレットを推奨しています。皆さんのウォレットは大丈夫ですか? しっかり安全性を高めましょう。
オススメのウォレット:Ledger Nano S
というわけで、結論の繰り返しです。僕は「Ledger Nano S」というウォレットをオススメします。このウォレットは「コールドウォレット」なので、ネットから切り離されています。価値を保存する際には、こちらを使うべき。
補足①:ハードウェアウォレットとは
余談として、Ledger Nanoウォレットのことを「ハードウェアウォレット」と呼ぶこともあります。見た目は下記のとおり。
ラジオからの質問で「仮想通貨の外付けウォレットは、なにが良いか?」と質問があったので回答です。
— Manabu (@manabubannai) December 21, 2021
基本的には、最大手の「Ledger」で問題ないと思い、僕は「Ledger Nano S」を利用中。これに入れて、実家でガチホして忘れてました。そしたら価格が「10倍」に増えました😌https://t.co/c20OfIUDQK https://t.co/IsO3YVWy4g pic.twitter.com/icAL7qvlJa
画像のとおりで、Ledger Nanoは「ハードウェア」です。メタマスクは「ソフトウェア」なので、手で触れません。ハードウェアは物質なので、触れます。
補足②:絶対に「公式ストア」から買いましょう
まずは下記ツイートをご覧ください。
注意喚起!仮想通貨とNFTが盗まれます。
— kanerin.eth(🍠,🥛) (@kanerinx) November 19, 2021
ヤフオクでも、この1ヶ月で大量のハードウェアウォレット(Ledger nano)が落札されています😢
落札した人はすぐに使用を中止し、資産を別ウォレットに退避させたほうが良いです。
新品でも公式以外から買っちゃダメ!
被害者が出ています。
どうかご無事で… pic.twitter.com/vic0fCE9eK
上記のとおりで、非公式ストアからの購入は危険です。ウォレット内部にウイルスが入ってるかもです。必ず「公式ストア」から購入しましょう。
ちなみに、Ledger以外にも「ハードウェアウォレット」が存在しますが、最も有名なのが「Ledger」です。そしてLedgerは「外部アプリとの連携」も進んでいるので、基本的には「Ledgerを買っておけば、問題ない」と思います。
補足③:Ledger Nanoは「2種類」ある
サイトを見ると、下記の商品ラインナップになっています。
- Ledger Nano X:23,937円(Bluetooth対応あり/保存容量が大きい)
- Ledger Nano S:8,990円(Bluetooth対応なし/保存容量が小さい)
初心者なら「Ledger Nano S」でOKです。僕は「脱初心者」していますが、それでも「Ledger Nano S」で満足です。
仮に「Ledger Nano X」を買った場合は、保存容器が大きいです。保存容量が大きいと、Ledger内に「多くのアプリ」をインストールできます。
しかし仮に容量が小さくても「アプリ削除→別のアプリをインストールする」を繰り返すことで充分に使えます。なので、僕は「Ledger Nano S」で問題ないと考えます。細かい金額を気にしない人なら、Ledger Nano Xもありですね。
最後に:ウォレットが壊れたらどうする?
Ledger Nanoはハードウェアなので、普通に故障します。
例えば「Macbookの故障」とかと同じです。Macbookもハードウェアなので、たまに故障しますよね。Macbookが故障したら、AppleStoreに行けばOKです。
しかし「Ledger Nano」が壊れたらどうするか? 結論は「買い替え」でOKです。先ほどに書いた文章を、こちらで引用します。
仮想通貨をウォレットで保管する際には、必ず「秘密鍵=シークレットキー」が必須です。秘密鍵でウォレットを認証することによって、コインを動かす「権限」を得ることができます。
要するに「Ledger Nano」で仮想通貨を保管する際には、ハードウェアウォレットの中に「秘密鍵」が保存されています。しかし、この秘密鍵は「別のガジェット」でも機能します。
つまり「Ledger Nano」を買って、仮に故障した場合でも、再度購入したらOKです。秘密鍵を覚えている限り、いつでも復元できます。
しかし言うまでもなくですが、、秘密鍵を忘れたら資産を失います。これはメタマスクでも同じです。皆さんは、ちゃんと秘密鍵を保管していますか? これが最重要です。
というわけで、以上が前半パートです。
後半は「安全にNFTを購入する方法」を解説します。
NFTを安全に「購入」する方法
結論として、下記の手順をオススメします。
- 手順①:メタマスクを使って、NFTを購入する
- 手順②:メタマスクからLedgerに、NFTを転送する
上記の2ステップです。順番に深堀りします。
手順①:メタマスクを使って、NFTを購入する
まずは「ご自身のメタマスク」を使って、NFTを購入します。
ここの説明は不要ですよね。ブラウザにメタマスクをインストールして、そこからOpenSeaなどに接続して、その後にNFTを購入します。
この時点で、購入したNFTは「メタマスク」に保管されます。しかし、これじゃあセキュリティが低いです。メタマスクから、Ledgerに移動しましょう。
手順②:メタマスクからLedgerに、NFTを転送する
例えばOpenSeaでNFTを購入したなら、OpenSeaのページから「NFTの転送」が可能です。下記の部分にボタンがあります。
このボタンを押しつつ、転送先のアドレスに「Ledger Nanoのイーサリアムのアドレス」を指定します。この手順に従うことで、最も安全に転送できます。
Ledger Nanoの具体的な使い方
Ledger Nanoで「イーサリアムのアドレス」を取得するには、専用アプリを使います。具体的な手順は「Ethereum (ETH) — Ledger Support」のページをご覧ください。アプリをインストールするだけなので、とても簡単です。
Ledger Nanoはメタマスクに接続できる
Ledger Nanoの公式アプリを使わずにも、メタマスクに接続して使うこともできます。下記の画像をご覧ください。
メタマスク内に「Connect Hardware Wallet」というメニューがありますので、そこをクリックします。するとメタマスクとLedgerが連携しますので、便利です。
Ledgerから直接に「NFT」を購入する方法
人によっては「Ledgerをメタマスクに接続して、その後にOpenSeaに行き、Ledgerから直接でNFTを買ったら良い」と考えるかもです。
上記のとおりで、Ledgerを直接でOpenSeaに繋ぎ、そこからNFTを買うこともできます。しかし、これには1つ問題があります。
ブラインド署名とは
まず「Ledger × メタマスク」でNFTを買おうとすると、メタマスクから「下記のようなポップアップ」が表示されます。ここが重要です。
こういった「Signature Request=サインのリクエスト」といった情報が出てきたら、基本的には「熟読すること」をオススメします。
しかし99%の人は、ここを流し読みしますよね。なのでハッカーから狙われます。この「Signature Request」が、仮想通貨において「最も重要」と考えても良いと思います。先ほどに書いた文章を、下記にて再度引用します。
仮想通貨をウォレットで保管する際には、必ず「秘密鍵=シークレットキー」が必須です。秘密鍵でウォレットを認証することによって、コインを動かす「権限」を得ることができます。
上記には「秘密鍵でウォレットを認証する」という記載がありますよね。これが正に「Signature Request」です。なので、OpenSeaからのポップアップは、ある意味で危険です。ここで「Sign」のボタンを押すと、その瞬間から「OpenSeaに、ある程度の権限を渡すこと」に繋がります。そして、下記をご覧ください。
上記には「スマートコントラクトデータ」と「ブラインド署名」を「有効化する」という記載があります。この「ブラインド署名」を深堀り解説します。
ハッカーは「ブラインド署名」を狙っている
ブラインド署名とは言葉の通りで、ブラインド(=目隠し)での署名です。OpenSeaにブラインド署名することで、あなたは「目隠しでの署名の許可」をすることになります。これって、怖いですよね。
例えば「典型的なハッキング方法」として、1つ解説します。仮に僕がハッカーだったら、例えば「宝くじのアプリ」を作ります。
そのアプリを使うには、メタマスクの認証が必要です。認証をする際には、こっそりと「ブラインド署名の許可」を取っておきます。すると、どうなるか? 場合によっては「資産の盗難」が発生します。下記をご覧ください。
On the left (where it says Mitko) is the legit one, on the right is the one which drained people’s wallets
— Mitko 🏴 | web3adventures.eth (@mitkopitko7) February 20, 2022
Please study both of them as the difference is minimal but devastating
Please please reach out to someone if you need to talk, I know this will be difficult for many. Gm pic.twitter.com/2Y4guuFTyi
上記に2つの画像がありますが、左側が安全で、右側は危険です。右側に署名をすると、資産を失います。右側をよく見ると「blind signing」の文字があります。このレベルになってくると、、もはや初心者はビビりますよね。
どうやって、ハッキング対策するか?
- 対策①:怪しいサイトは使わない
- 対策②:ブラインド署名に気をつける
最重要が「対策①」です。例えば「OpenSea」なら、基本的には安全です。有名なサイトですよね。しかし「NFTスワップ」みたいな謎のサイトがあった場合は、基本的には避けましょう。最も有名なサイトを使うほうが安全です。
※上級者向けの補足:ブラインド署名について深く学びたい方は「こちらの連投ツイート」をご覧ください。注意事項が書かれています。初心者の方は、無理して読まなくてOKです。基本的に「超有名なサイト以外は使わない」を徹底したら、それで大半の問題を防げます。
Ledgerを安全に使う方法
話を戻します。先ほどに「Ledger × メタマスク」でNFTを買おうとすると、下記のポップアップが表示されることを書きました。
上記はOpenSeaなので安全ですが、しかしセキュリティレベルを最大に高めたいなら、最初に僕が解説した方法がベストです。繰り返しですが、下記のとおり。
- 手順①:メタマスクを使って、NFTを購入する
- 手順②:メタマスクからLedgerに、NFTを転送する
この方法だと、ブラインド署名なしでNFTを「購入&保管」できます。ここまで気を使わなくてもいいですが、僕は「複数の高級NFT」を所持している為、このような運用方法です。僕が所有するNFTのページは「こちら」です。
※補足①:別の方法として「メタマスクとLedgerを連携してNFTを購入しつつ、一旦はブラインド署名を許可するけど、NFTの転送後には許可を取り消す」という手順も可能です。ブラインド署名の「ON/OFF」は、Ledger内の設定から行えます。
※補足②:混乱を防ぐために書いておくと、OpenSeaから求められる「ブラインド署名」は、基本的には安全です。OpenSeaはユーザーを騙したりしないからです。しかし僕の場合は、セキュリティレベルを最大化するために、OpenSeaからのブラインド署名にも気を使っています。
最後に:VPN契約もオススメです
最後に少しだけ「VPNの話」もしておきます。下記のとおり。
仮想通貨のセキュリティ対策😌
— Manabu (@manabubannai) November 27, 2021
基本的なことですが、ネット接続する際は「VPN利用」がオススメです。海外だと「ホテル滞在中に仮想通貨やNFTを触っていたら、メタマスクをハッキングされた」という話もあります。なお、僕が使っているのは「TunnelBear」ですhttps://t.co/K5qd91AF28 pic.twitter.com/0uMj8uhp7s
TunnelBearを使うことで、ネット接続を暗号化できます。フリーWiFiha危ないので、自宅以外で仮想通貨を触るなら、間違いなく「ON」がオススメ。
— Manabu (@manabubannai) November 27, 2021
なお、そのままTunnelBearを使ってもいいですが、画像のとおりに設定すると、よりセキュリティレベルが上がります。参考までに共有です pic.twitter.com/EY0MBR9Pdw
上記をみたら、それでOKです。これ以外に伝えたい情報はありません。Ledgerを使えば基本は安全ですが、同時に「VPN」も使っておくと、より安心だと思います。DeFiで多くの資金を運用する僕は、VPNを使いつつ、DeFiを楽しんでいます。
※補足:DeFiが分からない方は「DeFiを理解するための基礎ガイド」をご覧ください。クリプト世界を軸に「金融革命」がスタートしています。
記事は終了:最後に要点をまとめます
情報量が多かったので、最後に内容をまとめます。
- NFTを安全に保管するなら、Ledger Nano Sがオススメです
- Ledger Nanoでは、コインをオフラインで安全に保管できる
- メタマスクは「財布」なので、資産の「保管場所」じゃない
- Ledger Nanoは必ず、公式ストアから買うこと。中古は危険
- 安全にNFTを買う方法:メタマスク購入→Ledgerへ転送する
というわけで、以上です。 そして、最後に1つだけ余談のツイートです。
なんと、昔のクリプト財布を開いてみたら、中から「2.6 BTC」と「12 ETH」が出てきました。実家に置いたままで、完全に忘れていた。棚からぼたもち😌
— Manabu (@manabubannai) December 17, 2021
上記は「僕のLedger nano S」の話です。Ledgerにコインを入れると、良い意味で忘れるんですよね。現在の僕は「LedgerにNFTの保管」をしています。
5年くらいは「完全ガチホかな」と思っているので、また5年後に「棚からぼたもち」ではなく、正しくは「棚からNFT」が出てくることを願います。以上です😌
参考文献のまとめ
※PS:普段の思考やビジネス戦略は「積み上げメルマガ」から発信しています。