11月3日(月):今の時代の「現在地」を考える
おはようございます。
ようやく、体が回復してきました。たぶん弱いウイルス感染でした。僕は回復したけど、奥さんは今だにダウン中。とはいえ回復してます。
それはさておきで、また本日から発信再開です。
- 寝込みつつ読んでいた本:西洋の敗北
最高に面白い。まだ途中だけど学びを共有します。
今の世界の現在地を考える。
著者は1976年にソ連崩壊を予想した本を書き、今でも世界的に有名です。彼の理論が大変に分かりやすかったので、ここで共有します。
- 第一フェーズ:宗教の時代(1900−1945年)
- 第二フェーズ:理念の時代(1945−1990年)
- 第三フェーズ:敗北の時代(1990−2020年)
このような区分け。各時代を深掘りしていきます。
- 宗教の時代:宗教が社会の軸。宗教から世界が動いていた。
- 理念の時代:宗教的価値(理性、自由、人権)が社会を動かした。
- 敗北の時代:今までの価値観が壊れ、現実(戦争や金融危機)が発生。
こんな感じ。理想を追い求めたら失敗した訳ですね。そしてアメリカの崩壊が始まっているので、この影響は世界規模です。
これから、何が起こるのか?
著者のトッド氏は「ニヒリズム期」と読んでいます。要するに、「頑張っても、意味ないよね」です。まさに起きていますね。
代表例が「Quietly Quitting」で、今の若者には「心の中で、この会社では頑張らないと決める」という価値観が広がっています。
社会格差や不平等も広がっていますし、同時にコロナやインフレ、そして戦争というトリプルパンチ。僕も同意です。頑張りたくない時代。
今の時代 = 言うならば、神が死んだ時代。
19世紀の哲学者であるニーチェは「神は死んだ」という言葉を残し、共産主義の時代を予見しました。そして当たった。
その後はご存知の通り、世界戦争とロシア革命が起きています。当時の状況と現在は、似通っているという世界状態です。
では、どのように生きたらいいのか?
- 自分の価値を、自分で創る
- 苦しみを避けず、肯定する
- それでも、Yesと言える人生を
哲学者は暇人と思われたりするけど、素晴らしい価値観を残しています。かつ明確に時代も読めていた。ニーチェの言葉を深掘りします。
まず「自分の価値を、自分で創る」は、明確ですね。どのニュースを信じるのか、どんな人生を歩むのか。昔は「それっぽい道すじ」があった。しかし今は消失。自分で考え、生きる時代です。
そして「苦しみを避けず、肯定する」も素晴らしい。社会で苦しむ人が増える時代。その苦しみから逃げるではなく、そこから生み出す。僕は苦しみを瞑想的に観察することで、自己成長に繋げました。
最後に「それでも、Yesと言える人生を」です。苦しみが増える時代、旧来の価値観(例:努力は報われる)も崩れつつある。しかし世界は世界として存在するのみ。受け入れ、強く生きるべき。
以上。体が回復してきて、心地良く書けました。また学びつつ、行動しつつ、色々と共有していけたらと思っています。ありがとうございます📝
マナブ