【徹底解説】LinkedInで英語プロフィールの書き方【英語が苦手でもOK】
LinkedInから海外案件を受注したい方へ。
英語でのプロフィールの書き方を解説します。
記事の信頼性
イギリス企業でリモート勤務する友人のノウハウです。LinkedInを通し、2年で5社から受注。同じ方法で別の友人も受注したので再現性がありです。
※補足:英語力が低くても受注可能です。例えば「日本でWebメディア展開したい外国企業」なら、企業側が求めるのは「日本語が有能なライター」です。日常会話できないレベルでも受注する友人がいます。
プロフィール作成前に知っておくべきこと
ポイントが3つあります。
- その①:目標から逆算する
- その②:作って、改善する
- その③:自己満で書かない
その①:目標から逆算する
獲得したいポジションは何ですか?
ここが明確じゃないと受注しづらいです。
目標設定の例
- AI企業でSEOディレクターとして働きたい
- クリプト企業のWebライターとして働きたい
- スタートアップでエンジニアとして働きたい
まずは「獲得したいポジション」を明確化してください。ここがスタート地点です。詳しくは後述しますが、ここが不明確だと受注率が下がります。
その②:作って、改善する
プロフィールを作るとオファーが届きます。
そしてオファーの内容を見て、プロフィール改善できます。下記をご覧ください。
例えば「SEOディレクター」のポジションを探しており、自分に届く求人オファーに「GA = Google Analytics」のワードが入っていたとします。
それなら自分のプロフィールにも「Google Analytics」のキーワードを入れるべき。なぜなら似たような人材を探している企業が多いはずなので、オファー獲得率が高まります。
その③:自己満で書かない
目的のない文章は書くべきじゃないです。
- LinkedInの自己ページ = 職務履歴書
このように考えるべき。職務履歴書の目的は「仕事を取ること」ですよね。
なので繰り返しですが、獲得したいポジションから逆算して書くべき。ロジックのない文章は、採用担当者の時間を奪うだけ。最適化すべきです。
LinkedInでプロフィールを作る5つの手順
次の5ステップです。
- 手順①:目標の明確化
- 手順②:Introの書き方
- 手順③:Aboutの書き方
- 手順④:Experienceの例
- 手順⑤:継続でページ磨き
手順①:目標の明確化
繰り返しですが、目標の明確化が必須です。
- 友人の目標:クリプト系日本語メディアの編集長
- 僕の目標:クリプト系企業のマーケ部署のトップ
目標を決めたら、必要スキルを逆算で考えます。
友人の例:クリプト系日本語メディアの編集長
→ 想定される必要スキル:編集長の経験、クリプト知識、SEO知識
僕の例:クリプト企業のマーケ部門のトップ
→ 想定される必要スキル:マーケ実績、マネジメント経験、クリプト知識
こういった感じ。そしてプロフィール作成では「自分は、必要スキルを持っています」ということを証明するために書きます。それでは実際にプロフィールを書いていきます。
手順②:Introの書き方
上記の赤枠がIntro(=導入)です。
画像の友人の場合は、下記が書かれています。
- Japan Crypto Lead →クリプトメディアで主任経験
- Content Editor → コンテンツの編集管理ができる
- On-page SEO → ページ内SEOの最適化ができる
- Copywriting → コピーライティングのスキルを保有
- Crypto | Web3 → クリプトやWeb3の領域に詳しい
なぜ、このように書いているのか? 繰り返しですが、全て「目標から逆算」です。友人の場合は「クリプトメディアの編集長」を狙っているので、そのポジションに適任であることが伝わるように書いています。
僕の例 → 目標:クリプト企業マーケ部門トップ
- Marketing Specialist → マーケティングの専門家
- Influencer (520k Subs) → インフルエンサーマーケの知識証明
- Top Blogger in Japan → 日本でのトップブロガーで実力証明
- Marketing Lead → マーケ部署のトップ経験あり
- Crypto & DeFi Enthusiast → クリプトやDeFiに詳しい
マーケティング実績を打ち出しつつ、かつマネジメント経験(=マーケ部署のトップ経験あり)も記載。またクリプトに詳しいことも書きつつ、クリプト企業からのオファーを狙っています。
こういった感じで、全ての文章にはロジックがあります。狙うポジションに自分が適任でることを証明するために、プロフィールを作りましょう。
補足:プロフィール写真とステータス設定
ここは簡単なので、サクッと触れておきます。
- プロフィール写真 → 爽やかな写真を使う。
- ステータス → Open to Workに変更する。
Open to Workに関しては、下記の「緑色の部分」です。
このように設定しないとオファーが届きません。簡単に設定できますので、忘れずに対応どうぞ。
手順③:Aboutの書き方
適切なIntroを書くと、採用担当者はAboutも読みます。Aboutは自己アピールの場所です。具体例から見てみます。
友人の例 → 目標:クリプト系メディアの編集長
下記に引用しつつ、翻訳もします。
- I have over two years of dedicated experience as a trusted crypto content writer and editor. I've significantly contributed to crypto media such as JinaCoin, BeInCrypto, and Clickout Media. My experience in writing and editing for the Web3 field has given me a strong understanding of Japan's crypto markets and trends.
- 私はクリプト系メディアのライターおよび編集者として、2年以上の経験を持っています。具体的な企業名を出すと、JinaCoin、BeInCrypto、Clickout MediaなどWebメディアに大きく貢献してきました。このような経験を通し、日本のクリプト市場やトレンド状況を熟知しています。
- Career Highlights: My journey has been diverse, ranging from a journalist at BeInCrypto and content writer at Finixio to an editor/writer at JinaCoin. This experience has enriched my understanding of crypto, allowing me to produce over 800 articles since 2022.
- 過去のキャリア:BeInCrypto社でジャーナリストとして働き、Finixio社ではWebライター。そしてJinaCoin社では編集者兼ライターを経験しました。これらの経験からクリプト市場への理解を深めました。2022年以降で、800本以上の記事を作成しています。
- Skill: I specialize in crypto content creation and editing, focusing on SEO optimization and adapting content to the Japanese market. My skills in utilizing tools like Google Analytics, Google Search Console, and Ahrefs demonstrate my capability to handle advanced roles in the industry. A significant part of my expertise is in customizing global cryptocurrency trends to fit the unique needs of the Japanese market.
- スキル:クリプト系の記事作成と編集は専門です。そして日本市場に対するSEO最適化も熟知しています。複数ツールも使いこなせます。具体的にはGoogle Analytics、Google Search Console、Ahrefsなど。私の得意領域は、世界のクリプト市場のトレンドを見つつ、そのトレンドに合わせて日本向けに発信することです。
- I’m eager to explore opportunities as an SEO Specialist or Managing Editor. With my experience as a Journalist, Content Writer, and Editor, I aim to contribute to improving content strategies, enhancing SEO practices, and driving impactful engagement in the media industry.
- SEOスペシャリストや編集長のポジションを探しています。ジャーナリストやWebライター、そして編集者としての経験を活かし、メディア業界におけるコンテンツ戦略の改善、SEO強化、エンゲージメント増加に貢献したいと考えております。
繰り返しですが、友人の目標は「クリプト系メディアの編集長」です。ここに適任であることを証明するための文章です。なお必ず盛り込む内容は次の4つ:経験、実績、スキル、どういった仕事を探しているか。
僕の例 → 目標:クリプト企業マーケ部門トップ
下記に引用しつつ、翻訳もします。
- I was the most famous blogger in Japan until 2022, with two million page views per month. Then I transitioned into a YouTuber, gaining 520k subscribers. I made over $3.5 million in online sales.
- 私は2022年までは、日本で最も有名なブロガーでした。月間200万PVを保持。その後はYouTuberに転身し、2年で52万人の登録者を獲得しました。この過程で5億円ほどの利益を生み出しています。
- I'm a top-class digital marketer in Japan. I'm proficient with all marketing analysis tools, and I'm also skilled in psychological analysis. I can read what you can't see from the tools. Human psychology is consistent over time, which is why my marketing skills remain effective even as trends change.
- 日本ではトップクラスのマーケターです。全てのマーケティングツールを使いこなせます。それだけじゃなく、人間の心理分析も得意です。数字や読者の反応を見つつ、ツールからは分析できないインサイト(=気付き)を発見できます。人間心理は古代から不変なので、時代が変わっても私のマーケティング能力は通用します。
- I also have experience as a marketing consultant. I launched a content marketing business for companies, personally managing 200 articles per month. The web media I supported exceeded 300,000 monthly page views in one year and generated over $300,000 in revenue.
- 私はマーケティングコンサルタントの経験もあります。個人でSEOコンサル事業を立ち上げた時は、1人で毎月200本ほどの記事を管理していました。仕組みから全て1人で作りました。そして取引先と共に立ち上げたWebメディアは1年で30万PVを超え、年商3000万円を超える売上を生み出しました。
- I love crypto and manage most of my assets through DeFi, which totals more than $3 million. I also learned the basics of Solidity. It's not a professional level, but I studied independently because I believe it's important as an influencer.
- 私はクリプトに対する愛があり、資産の大半をDeFiで運用しています。総額4億円以上。そして私はブロックチェーンのプログラミング言語である「Solidity」も学びました。プロレベルには到達していませんが、発信者として必要な知識だと思い独学しました。
- I would like to become the Japanese marketing head at a crypto company, and I'm also open to opportunities with crypto gaming companies. I'm a game addict and ranked 28th in Metal Gear Online.
- 私はクリプト企業でのマーケティングトップのポジションを希望します。またクリプト系のゲーム企業にも興味があります。私はゲームは大好きで、メタルギアオンラインというゲームで全国28位だった過去があります。
繰り返しですが、僕の目標は「クリプト企業のマーケ部門トップ」です。狙うポジションに対して、充分な経験、実績、スキルがあることを書いています。そして最後に「どういった仕事を探しているか」を書いてアピールしています。
なお僕の場合は自己アピールの最後に、キャリア経歴を書いています。
- Started working in the Philippines as a new grad.
- Left the company after 11 months & started my own.
- But I failed and lost all my money, even facing lawsuits.
- Started blogging every day (1000 days in a row).
- Made a seven-figured income from my personal blog.
- Started marketing channel on YouTube (520k Subs).
- Started DeFi when BSC was born, managing $3 million.
- Gained 10k subs with a Crypto Newsletter within 6 months.
翻訳すると下記のとおり。
- 新卒でフィリピンのセブ島に就職する
- 11ヶ月で会社を辞め、元気で起業する
- 起業失敗で全財産を失いつつ訴えられる
- 毎日のブログ更新を始める(1000日連続)
- 個人ブログで毎月7桁の収入を獲得する
- YouTubeを始めて、登録者52万人を獲得
- DeFi初期から参入。現在は4億円を運用中
- クリプトメルマガで半年で1万人の読者獲得
ここを書いた意図は「努力家であることを伝える為」です。例えば、ブログを1000日ほど毎日更新した等。同時に数値的な成果も記載しています。
補足:Top Skillsも目標から逆算して設定
上記に関しても、目標から逆算して設定します。
- 友人の例 → Search Engine Optimization (SEO) • Cryptocurrency • Content Management • Web Content Writing • On-Page Optimization
- 僕の例 → Digital Marketing • Content Management • Search Engine Optimization (SEO) • Cryptocurrency • Influencer Marketing
こういった感じ。ここは色々な人のプロフィールを参考にしつつ、適切なスキルを入れましょう。最大で5個まで記入できます。
手順④:Experienceの例
過去の経歴を書きましょう。信頼担保の為です。
友人の例を引用します
経歴を書きつつ、自己アピールできます。
引用しつつ翻訳します。
- チームビルディングとリーダーシップ → 10名を超えるライターチーム構築。ヘッドハンティングから採用確定までを担当。
- 編集責任者 → SEOチームと密接に協力しつつ、コンテンツ戦略を練りました。その際に全ての責任者として活動しました。
- アクセス増加への貢献 → 4ヶ月間で検索流入を30倍に増加させました。実施期間:2023年12月 〜 2024年3月
- 日本のクリプト市場の理解 → クリプト市場への深い理解があるので、この知識をコンテンツ作成に活かしています。
このように勤務先での実績を書きましょう。なるべく数字を使って明確化すると良いです。他の参考例も貼ります。こちらの友人も、良く書かれているプロフィールです。
経歴記入で、その他に抑えるべきポイント
他にも3つのポイントがあります。下記です。
- 過去の経歴を全て記入。ヒットしない会社名でもOK
- フリーランスの経歴では、Self Employedを使用する
- メディアを挿入する場合は、文字は全て英語に変更する
メディア挿入だけ分かりづらいので補足します。
Experienceの欄にURL挿入できます。信頼担保になるので入れるべき。しかしページを見るのは外国人です。なので日本語は減らしましょう。
僕の画像では、YouTube部分だけ「マナブ」の日本語があります。ここはYouTube名称なので日本語でOK。明確な理由がない限り英語にすべきです。
手順⑤:継続でページ磨き
プロフィール完成すると定期的にオファーが届きます。良い案件が来たら、その案件を見つつ自分のページを磨けます。
例えば僕には「電通のSEO責任者」の仕事が届きました。その求人ページを見つつ、キーワードを抜き出します。下記のイメージです。
- SEO Executive
- Ahrefs、SEMrush
- Keyword Research
- Off-page Optimization
- Google Keyword Planner
こういったキーワードを見つつ、自分のAboutに追加するなど。すると、こういった企業からのオファーが届きやすくなります。
オファーが多ければ、自分は「選ぶ立場」になれます。プロフィール最適化しつつ、オファー量を最適化することが大切です。
仕事オファーが少ない場合の対処法
現在の僕は「マーケティング幹部」のポジションを狙っています。しかし案件が届かなかった場合、方向性を変えることも出来ます。
- 狙っているポジション → マーケティング幹部
- 狙いを変更する場合のポジション → SEO幹部
僕の経歴的に、もしかしたらSEO幹部の方が適任かもです。ここは仕事オファーを見つつ、様子を見つつ改善します。
なお狙うポジションを「SEO幹部」に入れ替える場合は、その目的から逆算して、またIntroやAboutを書き換えるだけ。
ここで伝えたいことは、プロフィールを作って終わりじゃないという事。LinkedInを「自分の自己アピールページ」として、常に磨くことが大切です。
補足:仕事のオファー率を高めるノウハウ
- その①:DM返信でアルゴ最適化
- その②:Postで表示回数を増やす
深堀りすると、下記のとおり。
- その①:DM返信でアルゴ最適化 → 誰かからDMが届いたら、なるべく返信しましょう。するとLinkedInの内部アルゴリズムが「この人のアカウントはアクティブである」と認識して、検索結果に表示されやすくなります。
- その②:Postで表示回数を増やす → LinkedInには「Post = 投稿機能」があります。そこで発信することでオファー率が高まる可能性あり。しかし適当に書くのはNGです。狙うポジションへのアピールに繋がる内容を書くこと。これが大切です。
最後に:海外案件の受注プロセス【5の手順】
以上でプロフィール作成を解説しました。しかし受注には、更にステップがあります。
- 手順①:LinkedInの最適化 ←本記事の内容
- 手順②:仕事オファーの獲得
- 手順③:CV(履歴書)の送付
- 手順④:1〜3回の英語面接
- 手順⑤:案件の受注 & 契約
手順②から先の話は、引き続きで発信します。更新したら記事に追記します。記事更新は「メルマガ」からも案内します。よろしくお願いします🙆♂️