未来の働き方を学べる本【ChatGPT vs 未来のない仕事/ホリエモン】
この本の概要
「今後なくなる仕事、変わる仕事」「ChatGPT以後、伸びる人はどんな人か」「私たちにとって幸福な生き方とはどんなものか」「教育はどう変わるのか」など、これからの時代を先取りするために必見の「教科書」です。
読んでみて思ったこと
未来の働き方を学べます。AIに仕事が奪われると思っている人は読むべき。空き時間でサクッと読めます。2日で読了しました。
» ChatGPT vs 未来のない仕事をする人たち僕のハイライト
コンサルタントの仕事も半分以上なくなるかもしれない。コンサルの仕事の半分は、クライアントにもっともらしいことを言うための資料作りのようなところがある。これもChatGPTが代わりにやってくれることだろう。経営者から見ればこの状況は、「資料作成しかしない人なら、いらないじゃん」ということだ。日本は解雇規制が厳しいのですぐに解雇ということにはならないだろうが、ドラスティックなアメリカでは、あり得る話だ
時代を遡ればわかるように、私たち人類の労働負荷は下がり続けている。たとえば、今から200年以上前のアメリカでは人口の約7~8割が農業に従事していた。それが今では、数%となっている
2023年、来日したOpenAIのCEOであるサム・アルトマンは、生成AIによって「ジョブ(仕事)がなくなるというよりタスク(作業)がなくなるだろう。そして生産性は2~3倍ではなく、20~30倍に上がるだろう」と言った。それと同時に付け加えたのは、どれだけ技術が進歩しても人間の創造性がなくなるわけではないことだ。彼は今後生まれるであろう新しい仕事の例に「銀河を探索する仕事」を挙げている。100年後の未来人からすれば、デスクワークに勤しんでいる現代人は、私たちから見た昔の農民と同じ姿だろう
私が出資しているパパ活アプリの会社でも、サービスのバナーにAI美少女を掲載したことがあった。すると、効果が3倍に上昇したそうだ。もちろん、その美少女はAIなので100万通りであろうが1000万通りであろうが、パターンを無限に生成して試すことができる。広告クリエイティブの世界で今後も生身の人間を使い続けるのは、コスト面からいっても非合理的になっていくだろう
ついでに通信社の記者の仕事もAIに代替してもらったほうがいい。考えてみれば、通信社の記者がやっているのは情報の要約だ。へんに人間の思想が入り込んでしまうくらいなら、要約作業が得意なChatGPTに正確な情報を提供してもらうほうがよっぽど良い
私自身散々漫画のサービスにかかわってきてわかったことがある。漫画は独自の文法があるし、絵と文字で異なる認識野の相互連携を適切に行なう必要がある。それができる人は実は少ない
さらに、自分のアバター動画を生成してくれるAIサービス「D-ID」を使えば、自分が稼働することなく、アバターに、自分の代わりにユーチューブに出演してもらうことも可能だろう。私の顔や声、動きは過去に出演した動画が大量にあるため、それを教師データとしてAIに学習させてしまう。既存の画像から学習して新たな画像を生成する「LoRA」という手法を使うことで、かなり私の顔に近づいてきている。今後は、生身の私がインタビューを受ける必要すら減っていくだろう。*「Low-RankAdaptation」の略語で、端的にいえば既存のモデルに新たな被写体を学習させる「追加学習」の手法のこと
自分は意識的に動いていると思っていても、ホルモンバランスが崩れれば、感情的になったり性格が変わったように見えることもある。あれは脳からパラメーターを変化させる指令が出ているようなものだ
数名の天才さえいれば世界を獲れる。お金さえもコモディティとなる世界観ができつつある
プロンプト・エンジニアリングの巧拙が仕事のクオリティに直結することが着目されていますが、プロンプト自体をChatGPTに聞いてしまえばいい
ChatGPTは結局統計的な平均値を出してくるだけです。それはそれですごいことではあるのですが、逆にそこから偏って外れていくものが、これからの人間の付加価値になっていくことを、今後の教育では教えていくべきなのではないでしょうか
先述のイーロン・マスクらの共同声明は、きれいごとを言いながらも、おそらく「出遅れたから、待ってもらおう」ということなのではないかと推測している
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