終着駅:生き残りたいなら「バスタード (=クソ野郎)」になれ

戦後の日本を描いた小説。

戦争が終わったのは1945年。今は2023年なので、88年前。ちょうど1世代が変わったタイミング。この短期間における激変が分かります。

当時の日本は焼け野原で闇市も多く、アメリカ兵に対する売春行為も多かった。しかし、たったの88年間で経済大国になり、驚きしかないです。読みつつ、2つの疑問が浮かびました。

  • 疑問①:なぜここまで成長できたのか?
  • 疑問②:しかし、なぜ今の若者は希望がないのか?

順番に、僕の考えを書きます。

疑問①:なぜここまで成長できたのか?

成長できた理由は、大企業と政府の連携と考えます。下記参考。

戦後日本の「ビッグプッシュ型」の経済は、明治期とは真逆の発想でした。安い労働力で利益を出せるよう工夫するのではなく、高額で最新鋭の生産技術や設備を導入したのです。

今の中国やドバイを見ていて思います。成長産業に対して大きな投資をする。しかし今の日本はテクノロジーに投資してない。天下りや賄賂が増えてしまった。そして「疑問②」に進みます。

疑問②:しかし、なぜ今の若者は希望がないのか?

天下りや賄賂について、若者は知っています。

テクノロジー産業においては、もはや日本で起業するメリットはありません。政府からの支援もありません。僕は「ドバイ、マレーシア」で法人を作りました。税制が良いからです。次はタイで法人を作ります。タイでチャンスを感じるからです。

最後に:これを踏まえて、僕はどうするか?

思うこと:日本人を海外に出したい。

ヨーロッパで感じました。日本人の方が遥かに優秀。なのに給料が低すぎる。いつの間にか気力が抜け、日本は安い国になりました。国内で争っても意味ないです。

ドイツで出会ったイタリア人の言葉が頭に残りました:生き残りたいなら「バスタード (=クソ野郎)」になれ。日本には、もう少し「バスタード精神」があっても良い気がします。僕にも不足です。レビューは以上です。

» 終着駅(著:結城昌治)

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