PayPal創業者の「思考法」を盗むために読んだ本【反逆の起業家の野望】

ピーター・ティール氏の「思考法」知りたくて読みました。引用しつつ紹介します。

彼は年収10万ドルの時期に、10万ドルをベンチャー投資している。結果は失敗だけど見習いたい行動。

法律事務所を飛び出したティールは、 93年から 96年まで、ニューヨークの投資銀行クレディ・スイスでデリバティブ・ディーラーとして働き、資産価値を評価・分析するスキルを身につけた。当時の稼ぎは年 10万ドル。

ティールはこのコンセプトを評価して 10万ドルを投資したが、このスタートアップは失敗し、ティールは資金を回収できなかった。

自分の「見せ方」も上手い。実績のない時代にプレゼンで4.5億円を調達している。

創業後、早くも難題が待ち受けていた。ビジネスモデルは革新的だが売上実績がないスタートアップが、ベンチャーキャピタリストたちを説得して出資を引き出すにはどうしたらいい?  シリコンバレーの多くの起業家の例にならい、ティールとレフチンは完璧な演出を心がけた。 1999年7月の記者会見で、ノキア・ベンチャーズとドイツ銀行というそうそうたる機関投資家が名乗りをあげた。こうしてティールたちは 450万ドルを獲得する。しかもそれが大勢の報道陣の目前で行われたのだ。ハリウッドも顔負けの演出である。これは大いに受けて、シリコンバレーのトレンドを左右するワイアード誌や、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンなどで大々的に報じられた。

PayPalの伸び率がエグい。この規模で波乗りしないとグローバルレベルには到達できない。

1999年 10月に「ペイパル」という銘柄で正式にスタートしてからわずか数か月後の 2000年3月、ユーザー数は 100万人を突破した。

2000年2月、ウォールストリート・ジャーナルは、ペイパルの企業価値を 5億ドルと見積もった。

次の質問も本質的で良い。僕の回答は「週3労働にすると、逆に生産性が上がる」です。

ティールはうまく考えられた質問が好きだ。『ゼロ・トゥ・ワン』の第 1章が質問ではじまっているのもうなずける。それはありきたりのものではなく、彼にとってもっとも重要な質問だ。「あなたにとって、賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」

最後に、共感できる価値観がこちら。

ティールは、時間は「僕らのもっとも貴重な財産」だから、「今後長いつき合いになるとは思えない連中と時間を過ごすのはバカげている」と考えた。

» ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望

僕のハイライト

ティールは、学生たちにこう助言する。「完全に打ちのめされるような失敗をしたとしても、それがどうしたと言いたい。もっとやりがいのある道はいつだって見つけられるんです

ティールにとって、一連の狂騒がバブルであることは明らかだっ た。すでに前年12月に、連邦準備制度理事会(FRB)議長アラン・グリーンスパンが、株価の過熱感を「根拠なき熱狂」だと警鐘を鳴らしたではないか。  アクセルを踏み込むのはいましかない――ティールはこの狂騒を利用し、超特急で大規模な資金調達を行い、バブル崩壊に備えて自社の足腰を強化しようと考えた

2000年3月に、ペイパルが1億ドルの増資計画を立てたときのことだ。この状況で、大方の人間がもっと有利な条件を当てこんでねばろうと考えていたとき――。 「ピーターは誰の意見も聞かずに資金調達ラウンドをクローズしました。ところがその数日後に株式市場がクラッシュしたんです。彼があと1週間ためらっていたら、会社は 破綻 していたでしょう

理想的な創業者は、 20 代半ばで、家族のない自由な身で、自分の考えを最優先して行動できるタイプ

ティールは古典的な教育制度をあまり評価していない。ブルームバーグのエミリー・チャン記者が、もう一度教育を受けるとしたら何を学びたいかと質問したのに対し、きっぱりと「教育という言葉と縁を切ります」と答えている。「教育機関は19世紀のままなんですよ。学生たちをもっと個性的に育て、多種多様な学生が自分にあったペースで学習できるような方法を見つけるべき

ユーザーは平均して1日約 50 分間、フェイスブックやインスタグラムを開いている。それに対して、読書は毎日平均 19 分、スポーツは 17 分、人づきあいは4分にすぎない

2016年第4四半期だけでもフェイスブックは88億1000万ドルという売上新記録を達成した。ここのところ、フェイスブックは北米のユーザー一人につき年間 19 ドル以上を売り上げている


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