ユダヤ5000年の教え:人類で最も成功している民族の金言集
本の概要
ユダヤ教の教典や、古い言い伝えから金言を厳選。「ビジネスで成功するには」「蓄財するには」「知恵を磨くには」「人付き合いで失敗しないためには」など、あらゆるシーンで役に立つ一冊です。
読んでみて思ったこと
サクッと読める本です。
ユダヤ教の経典ということもあり、物事の本質が書かれています。
最近は英語の本も読めるようになってきたので、近いうちに「原文」も読んでみたいと思っています。もしくはキリスト教の聖書を読みます。
なぜなら、このような本が「世界で最も読まれている本」であり、その中には「数々のストーリー」が書かれています。
要するに「人々に考えを伝える本質=ストーリーテリング」だと思っており、それを学べる本こそが、聖書なのかなと思いました。
こういった書き方をすると怒られそうですが、僕はこのような思考で考え、そして学習を進めています。以上です。
» ユダヤ5000年の教え(著:ラビ・マービン・トケイヤー)
僕のハイライト
たとえばユダヤ人は、一人の人間の生命をきわめて大切にする。『タルムード』を開けば、『聖書』でアダムが最初、どうしてたった一人だったかの討論が行われている。答えは、「はじめアダムがただ一人の人間であったのは、一人の人間を殺すことが、全人類を終わらせることと同じだ、ということを教えているからである」というのだ。アダム以後も、一人の者にとっては、彼の世界はたった一つしかない。彼を滅ぼすことは、一つの世界を滅ぼすことになるというのです
「人間は口が一つなのに、耳は二つある。どうしてだろうか?」 とラビが聞く。もう一人が答える。 「話す倍、聞かなければならないからだ」
「人間の目は、白い部分と黒い部分からなっている。それなのにどうして黒い部分から見るのだろうか?」 「それは、世界を暗い面から見たほうが良いからだ。神が人間が明るい面から見てあまり楽観的にならないように戒めているのだ」
偉大な商人を見れば、みな0から1をつくることの大切さを知っている。0から1をつくるほうが、1から1000を生みだすよりも難しいことを知っている者のみが、1000、1万、10万、100万をつくることができるのだ
空腹のときは歌え。傷ついたときは笑え
賢人とは誰か?あらゆる人から学べる人。強い人とは誰か?感情を抑えられる人。豊かな人とは誰か?自分の持っているもので満ち足りている人。人に愛される人とは誰か?あらゆる人をほめる人。
猟銃を欲しがっている人に、自分が仕入れて持っている猟銃を売るのは、本当のビジネスではない。これは、安易すぎる。誰にだって、できることだ。 本当のビジネスは、あなたが製氷機など、どこにも持っていないのに、製氷機をまったく必要としない人に、それを数台売りつけることである。そして、満足してもらうことだ
あるラビが町でホームレスにお金をやった。すると、もう一人のラビが言った。「そのように人前でお金をやるのだったら、やらないほうがよかった」 さらに、『タルムード』では、〈誰も見ていないところで人にものを与える者は、モーセよりも偉い〉とも言っている
お金ですべてのものが買える。が、一つだけ買えないものがある。それは常識である
他人を幸福にするのは、香水をふりかけるようなものだ。ふりかけるときに、〝自分にも数滴はかかる
『タルムード』は、〈世界でもっとも不幸な人間は、自分を意識することが過剰な人間である〉といっている。自分の失敗をいつも他人が笑っていると思う者は、自分が世界の中心にあり、他人が一日に二四時間自分を注視していると勘違いしているのである
『聖書』の有名な言葉、〈罪を憎んで、人を憎まず〉と同じように、犯された罪を憎むことはできても、その人間は後には変わってしまっているから、その人間そのものを憎むことはできない。人間は改まるからである。『聖書』は人間が努力すれば向上するという人間への信頼と楽観に 溢れている
人びとは石鹼で体を洗い、涙で心を洗う
明日のことを心配しすぎてはならない。 〝今日、これから起こることでさえわからない〟のだから
ラビ・エレアザールは、「もしある男が二頭の牛を持っていたとして、一頭が強く、一頭が弱かったならば、どちらにすきを引かせるだろうか。もちろん強いほうである。だから神は正しい者に重荷を与えるのである」と、言っている
人類を愛することは簡単であるが、人間を愛することは難しい。
あなたが人に復讐したら、あとで良い気持ちはしないでしょう。 しかしあなたが人を許したら、あとで良い気持ちがするでしょう
人の自信を傷つけるものは、人の肉体を傷つけるものよりも罪が重い。
人間のもっとも親しい友は知性であり、最大の敵は欲望である
病んでいる人が病んでいる人のために祈るときは、祈りの力は倍になる
ワインを飲んでいる時間をむだな時間だと考えるな。 その間にあなたの心は休養しているのだ
お金がなくなったときには人生の半分が失われる。勇気がなくなったときにすべてが失われる
失敗を極度に恐れることは、失敗するよりも悪い
ユダヤ人の子どもは、幼いときから母親に、「世の中で一番大切なものは何か? あなたが生きている限り、人があなたから奪えないものは何か?」と聞かれ、「お金」とか、「ダイヤモンド」と答えると、「いいえ、それは知識です」と教えられてきた。私も、幼いころに母親からそう教えられた。
あなたの舌に「私はわからない」という言葉を一所懸命教えなさい
教師から学ぶことよりも同僚から学ぶほうが大きく、生徒から学ぶほうがさらに大きい。
すべての噓は禁じられているが、一つだけ例外がある。平和をもたらすために使われる噓である
結婚は、はじめの3週間は互いを観察しあい、つぎの3か月は愛しあい、そのつぎの3年間はけんかして過ごし、またつぎの30年間は、 赦しあって送るという
男を老けさせるものは四つある。不安、怒り、子ども、悪妻
社会は誰によって成り立っているのであろうか。もっとも常識的な答えは、社会は多くの人間から成り立っているというものである。しかし、この多くの人間をいろいろわけて考えてみたときに、自分の社会は親しい友人たちからできあがっており、また自分の社会は、親しい友人たちによって支えられていることがわかる。もし人間に親しい友人がいなかったとしたら、この社会に生きていく自信をまったく失ってしまうだろう。 そこで、他人から中傷された言葉はそれほど響かないが、身近な人から言われた言葉は、たとえ小さなものであっても、人は大きく傷つくのである。 したがって、友人に対して批判をするときは気をつけなければいけないし、ましてや友人を中傷するようなことがあってはならない。もし不注意に強く批判したり、中傷したりしたら、自分で自分の社会を壊すことになるのである
笑いは楽観であり、また余裕である。笑うだけの余裕のない者は、追い詰められて身がすくんでしまう
〝自分を笑える者〟は、他人に笑われない。 自分を笑うことができる者は、自分を客観化することができる。いってみれば、自分を外から冷ややかに眺めてみることができるのだ
自分のおかしさに気づく者は、直すことができるし、また、他人に笑われても、寛容に受け取ることができる
いかに〝親しい友〟でも、 あまり〝近づきすぎるな〟。〈友だちは石炭のようなものである〉と『タルムード』はいう。燃えている石炭だ。適当な距離まで近づかないと、暖まることができない。しかし、あまり近よると、身を焼いてしまう。 そして、これは妻にもあてはまるという。人間は人間を独占しようとしてはならないのである
「お父さん、あなたの友人たちに、私がいかに学問ができるか、いかに実力があるか、言ってください」 息子も、なかなか優秀な青年であった。 アキバは答えた。 「息子よ。いや、私は推薦すまい。評判こそ、最善の紹介状なのだ」
和解が行われるときに、しばしば一方のみが非を認めることがある。これでは、和解にはならない。 というのは、妥協から和解が生まれるのだから、双方とも同じことをして、対立している関係から対等な関係に戻らねばならないからである。 だから、争った者は、お互いに自分の非を認めなければならない。たとえ落ち度が自分にないと思っても、自分で何か探さなければならない。これが、和解のルールである。 相手の非だけを認めて、和解を成立させれば、結局はその後ずっと相手の非を非難し続けることと変わりがないのだ。それでは、ほんとうの和解とはならない
古代イスラエル時代のこと。ある軍司令官のところに急使がとどき、敵に重要な 砦 を奪われたという報告をもたらした。 司令官はあわてふためき、表情にはっきりとあらわした。 すると、妻が司令官を自分の部屋に招き入れて言った。 「わたくしはあなたよりも、いま、もっと悪い目にあいました」 「いったい、どうしたのだ?」 「わたくしはあなたの表情に、あなたが 狼狽 したことを読みとりました。砦は、失っても、また取り戻すことができます。しかし、勇気を失うことは、あなたの軍隊を全部失うよりも悪いことです」
砂漠で魚を捕らえようとするというのは、徒労をさす。そして、知性があるというのは、知識を豊かに持っている者のことをさしている。 知識を豊富に持っている者は、人びとに大切にされる。というのは、便利だからである。しかし、彼は知識のために大切にされているのであり、人間として愛されているのではない。 これに対し、美しい心を持った者は、人間として愛される。はじめは知性のある者が、心のある者より大切にされているようでも、結局は美しい心の持ち主のほうが勝つことになる。 もっとも、美しい心と豊かな知識を兼ね備えていれば、これほど力強いことはない。このような人びとこそ、指導者となるのにふさわしい
» ユダヤ5000年の教え(著:ラビ・マービン・トケイヤー)魚は水がなくなると死ぬが、人は礼儀がなくなると死ぬ。
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