若きサムライのために - 三島由紀夫【30年前の日本の空気を感じる本】

政治について調べていたら「三島由紀夫」のワードを見かけました。気になったので本をググり、いくつか買ってみた。そのうちの1冊です。

1996年の本なので、今から約30年前。当時の日本の「空気感」を感じれる本でした。下記に引用しつつ、コメントします。

人々の階級的な表象、すなわちステータスシンボルは、着物から自動車や、あるいは時計などに移っていったのである。

現代のステータスシンボルは「自動車や時計」から「フォロワー数」に変化した。次の時代では、また異なるステータスシンボルが生まれるはず。そこを早めに見極めて、その領域で動くことが大切だと思う。

どんな自由な世界が来ても、たちまち人はそれに飽きて、階段をこしらえ自分が先に登り、人を後から登らせ、自分の目に映る景色が、下から登ってくる人の見る景色よりも、いくらかでも広いことを証明したくなるに違いない。

まさに、歴史は繰り返す。次の時代では「AI」がキーワードになると思う。

昔は金に困ると友達の下宿へ転がり込んで1ヶ月くらい食っててもなんともなかった。それから東京で食い詰めると親の家に帰って食わしてくれた。

人に迷惑をかける事は、わりにみんな平気でね。日本では酔っ払いは、いくら酔っ払ってヘドを吐いても、みんなあぁ酔っ払いだから、と言って許してくれた。日本の社会は非常に寛容だったですね。

マジですか。こういった世界が好きだから、僕は東南アジアに移住しました。日本は近代化で変わったんですね。驚きました。

彼女は「週刊誌は友だちの噂話であり、テレビは友だちの家の情景であり、ラジオは友だちとの会話であるような世の中で、どうして他人とのセックスがそれと同じものでない訳があろうか」と言う意味のことを言っていた。

言い換えが上手いなと思った。ライティングの参考にします。以上です。

» 若きサムライのために(著:三島 由紀夫)

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